セミナー講師は、実績、経験がないことを教えてはいけないのか？
こんにちは。
『決定版！セミナー講師の教科書』著者、
プロ講師育成の専門家、立石剛です。
「セミナー講師養成講座」を受講されている方から
よく聞かれることがあります。
「実績、経験がないと
教えても説得力がないですよね？」
このような方に毎回話す
私の体験談があります。
今から18年前、私は自ら立ち上げた勉強会で、
自分ブランドをテーマにセミナーをすることになりました。
このテーマにした一番の理由は、
勉強会参加者たちのさらなる成長、成功を考えたとき、
自分ブランド構築が課題と思ったからです。
もう1つ理由がありました。
勉強会や会社で働く人を見ていて、
人は、顔かたちが違うように、
持っている能力、価値感も違う。
なのに、なぜ、人はみな同じゴールを目指し、
同じような働き方をしようとするのだろうか？
それでみんなが成功しているのなら良いが、
そうではない。
職業が同じだったとしても、
目指すゴールは違っていいし、
ゴールに到達するための働き方も
みんな違っていいはず。
そのほうが、成果も出るだろうし、
みんなが幸せになれるに違いない。
そんな疑問、違和感を持って過ごしていたこともあり、
これからの理想の生き方として、
自分らしい成功をテーマに、「自分ブランドの作り方」
というタイトルをつけてセミナーをしうようと決めたのです。
しかし、ここから大きな壁が私の前に立ちはだかりました。
セミナーづくりをすればするほど、
自分ができないことばかりだと気づくのです。
自分にはミッションがない、
キャッチフレーズがない、
オリジナル名刺も作っていない、
どれも自分がやってもいないことばかりで、
これでは教えても説得力がないではないかと。
色々考え抜いたすえに、
私は、決めました。
実績や経験なければ、
今から作ればいいではないか。
開催までまだ1カ月あるのだからと。
まずは、自分が実験台になろう。
実践してみて、上手くいったノウハウ、
本当に良かったと思えるノウハウを話そうと決めました。
あともう一つやったことごあります。
成功者へのインタビューです。
実際に、自分ブランドで成功されてる方に、
インタビューすることにしました。
これまで勉強会に講師として登壇してくれた人や、
過去出会った自分ブランドで成功されてる人に
連絡をとりインビューさせてもらいました。
インタビューで聞かせていただいた彼らのエピソードを
セミナーの事例として紹介することにしました。
このようにして完成した私の自分ブランドの作り方セミナーは、
初開催にも関わらず50名近い方が参加してくださり、
参加者からは高い評価をいただくことができました。
あの時、自分ブランドを教えると決めていなかったら、
自分のブランドをここまで意識しなかったでしょう。
その後は、講師育成のノウハウなどまったくない私が、
セミナーコンテストを始めたことがキッカケで、
セミナーづくりを教えることになり、
教えるという経験を通して自らが知恵を手に入れ、
今ではプロ講師育成の専門家として本を書くまでになったのです。
成功には絶対条件はないということです。
何かがあることで成功しやすいということはあるでしょうが、
何かがないから成功できないということはないのです。
無ければそれをどう乗り越えようかと考えることで、
自らの強みにも気づけます。
無い時ほど、人は素直に学ぼうという気持ちにもなれます。
無いと思った時は、チャンスなのです。
「実績、経験がないので、私にはまだ教えるのが早い」
と思っているあなたへ
私の経験がセミナーづくりのヒントになれば幸いです。
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