モノに執着しない方法 | 心身ととのえ体操(ぶらんぶらん体操)〜気楽に気軽に気長に 続ける運動習慣を作りましょう!

心身ととのえ体操(ぶらんぶらん体操)〜気楽に気軽に気長に 続ける運動習慣を作りましょう!

運動に不慣れ、不安を感じている、運動習慣がない方にオススメ!キツくない、頑張らない運動習慣です。【心を整える】マインドフルネス【身体を整える】筋肉の使いすぎ・使えていないのバランスと骨の配列を整え、関節を滑らかに【気を整える】気の考えを基にした全身運動

掃除をしていたら不意に、棚に飾っていたガラスの器が床に落ちた。
壊れたようなそうでないような音…。見るとやはり割れていた。

破片を拾い砕けたガラス粒を拭き取る。そして掃除を続けた、何事もなかったように。

ここ数年でモノに対する執着がすっかり減ったように感じる。生来の慌てん坊は、時折ではあるけれど顔を出すので、壊れる器は数こそかなり減ったけれど、未だそこそこ。

以前はかなり、相当に、他人がみてもあっけにとられるほど、頭に血がのぼっていた。そうかと思うと意気消沈して、心掻き乱れ数日は後悔の日々…。私による私だけの「後悔劇場」が繰り広げられていた。

「形あるモノ、いつかは壊れる」
言葉というものの影響力はじんわりじっくり、でも確実に浸透していく。そうして、モノへの執着は徐々に減っていったわけです。

とはいえ、モノを大事にしないわけではなく。

特に靴にはひとかたならぬ思い入れがある。大好きな一品はもう、十年以上愛用している。大好きだけど毎日は履かず、ちゃんと休息をあげて、定期的に磨いて撫でて愛でている。

私にとって足は身体の中でも一番大事な部分の一つ。大地との接点であり、すべての始まりでもある。その一歩を踏み出す時に最も重要な足。

生来の緩い関節のせいか、捻挫すること度々。右に左に代わる代わる…といった次第の時期もあった。今はさすがに捻挫はしないけれど。

ぶらんぶらん体操でもまず最初に、感謝の気持ちを込めて足を揉んでいる。繰り返し揉んでいると、足の感覚がどんどん敏感になっていくのが分かる。数年前より格段に良く動くようになった。足の感覚の冴えは膝や股関節、ふくらはぎや太ももにも影響してきたように思う。以前、気功の先生に言われ、全く自覚できなかった「足(脚)が使えていない」が、今は本当に良く分かる。あぁ、世のダンサーはこんな感じで脚を使っているのか…と。

モノに執着しなくなったら、もしかして、感情も失われているのかしら…なんて心配してみたけれど、さにあらず。一人晩酌している夜に、寂しさで涙を零してしまう自分に気づくこともあるのです。