身体の捻じれの影響
Rさん
症例: 腰痛・首痛
30代前半/男性
腰痛:1週間前から痛みがあり、
運動の強度を上げたら痛みが増してきたとの事。
上体を前屈・後屈で腰部下部中央に鈍痛が出る。
他の動作では痛み出ない。
首痛:来院前日の起床時に痛み出現
右後頚部の動作痛
頚部前屈・左右回旋・左右側屈で痛み
後屈では痛み無し
【座位】
肩から背中にかけて筋肉がバーンと張っている
左右の張り方は同じくらい
肩甲骨の筋肉も左右とも張っている
左肩甲骨やや上方
【うつ伏せ】
背部全体に緊張
臀部も緊張
左右の後頚部から臀部まで、起立筋と大殿筋の緊張が目立つ
うつ伏せで目立つのが、腰の捻じれ。
右に傾斜している。
(左腰後方凸・右腰前方へ)
右腰背筋膜の緊張で仙骨尖が右に寄っている。(反時計回り)
筋肉では、右中殿筋と対側の左腰側部の筋緊張
腰の捻じれの直接の原因は、右腰背筋膜の縮みと骨盤の前後系の歪み(寛骨右前傾・左後傾)。
右腰背部を直接引き伸ばし、歪みを正すように癖をつける。
左腰を揺するように揉む。
【仰向け】
右股関節内旋傾向・左股関節外旋傾向
検査も兼ねて股関節90度屈曲で右に30度くらい膝を倒した状態で揺する。
骨盤は一応整う。
Rさんは全身緊張が強いタイプ。
頭も内圧が強く、パンパンに張っており頭痛もある。
頭蓋・頸椎の調整。
仙骨の調整もいいですね。
神経の中枢部の緊張が全身に影響している感じなので。
【再度座位】
施術前と背中の感じが変わっている。
最初は左右両方が張っている感じだったのが、今は左の肩甲骨周りがゆるんでいる。
右は緊張が残っており、目立つ。
右の棘下筋・小円筋・大菱形筋など肩関節外旋・肩甲骨内転させる筋肉が緊張している。
ちょっと不自然な感じ。
Rさんの体のパターンだと、通常は左が緊張していることが多いんですが、肩は若干左が上がってますが、肩甲骨周りの緊張は右。
あまりパターンに押し込めようとするのは良くないですね。
ここは頭を柔軟にしないと。
ここで、プチひらめき。
上体を右に回旋させて、3回ほど深呼吸して呼気で戻す。
右小円筋をモニターとしていたのが、ゆるんでます。
他の右肩甲骨周りの筋肉も、軽く揉むだけでフニャフニャフニャっとゆるんでしまいました。
Rさんの体幹部は左捻じれの癖が強い。
上体を正面に向ける為には右肩甲骨周りの筋肉を緊張させなければなりません。
これによって、つじつまを合わせていたわけです。
原因が取り除かれれば、筋肉を緊張させる必要が無くなります。
これで首の動作痛もだいぶ取れてきたのですが、まだ少し痛みが残るとのこと。
首前面と側面にある斜角筋が左右とも緊張している。
口を開けた状態で、首の左右回旋のストレッチをしてみる。
右後頚部の動作痛は減少。
今回は、これで終了。
Rさんは、体に力が入ってしまう傾向があるので、筋肉を押す手技は少な目にして、関節を揺らしたり、振動を与えたり、ストレッチしたりなどの手技を多めに施術しました。
今回は“捻じれ”に関して気づきがありました。
Rさんは、まだまだ施術が必要ですが、出張でしばらく来られないということです。
体幹がゆるむ方向のストレッチを指導したので、何とか持ってくれればと思います。