わき腹が痛い妊婦さん

 
 
1月18日に、わき腹が痛い妊婦さん(Tさん)が来院した。(妊娠7か月)
 
整形外科では肋間神経痛という診断をされた。
 
左のわき腹の痛みです。
 
1月6日頃から痛みが出始めて1週間ほど強い痛みがあったが、その後おさまっていました。
 
1月17日に急激に悪化し、その日に整形で痛み止めを打ってもらったが効果がなく、泌尿器科を勧められ行ってみたが、異常なしとのこと。
 
動くと痛い。
咳をすると激痛が走る。
 
 
立位で動きを見る。
 
上体を右回旋で患部に痛みが出る。
右側屈不可。
痛みのためほとんど動かせない。
 
 
仰向けで施術開始。
 
妊婦さんには珍しく腰痛は無いとのこと。(助かります(^_^;) )
(腰痛があると仰向けでは長時間施術できないので。)
 
Tさんは以前に2度、帝王切開で出産しております。
今回3人目も帝王切開で出産予定だそうです。
持病は喘息があるとのこと。
 
「まずは体の歪みを特定しなければ。」
 
私の場合は、体の歪みをパターン化して見ています。
すごくシンプルですが2つのパターンのみです。
 
骨盤の前方の突起(ASIS)の位置を調べます。
 
妊娠7か月でお腹が大きく、歪みの特定がやりにくいのですが、何とか位置を確認。
 
ASISは指標点として用います。
 
例えば、右の足首をある角度にして刺激を入れたら、ASISが揃うとか。
 
仰向けのまま腰の下に手を入れ、腰椎の突起の際の筋肉の抵抗感を左右チェックする。
 
右の起立筋の張りが強い。
 
このタイプは対側の○○筋や〇〇〇筋が緊張することが多い。
 
そして○○筋が緊張するということは、その停止部付近の内転筋にも影響があると思われる。
確認するとやはり左が固い。
 
患部は左わき腹。
直接押してみる。
 
それ程強い痛みは無い。
 
伸ばすと激痛。
ということは、筋肉を傷めているのではなく「すじ」の問題ですね。
筋肉を包む膜の問題です。
 
痛みが出る場所は、わりと表面的。
特定すると、左内腹斜筋筋膜の引きつれと思われる。
妊婦さんでお腹が大きくなっているので、元々緊張の強い部分が強調されて出てきてしまうのだろう。
 
 
「どうしたものかなぁ―」
このケースは初なので、少し困る。
とりあえず体のバランスをとるようにする。
 
左右に膝を倒すと患部に痛みが出る。
左側から手を入れ、右腰部の筋肉を調整すると膝倒しの痛みが少し緩和される。
 
痛みの改善は2割程度といったところか。
 
「これで帰すわけにはいかんな」
 
左を下に横向きで寝てもらう。
 
先ほどチェックした左内ももの筋肉、特に付け根に近い『短内転筋』という筋肉が張りが強い。
そこを手掌でじんわりと圧定する。
 
するとTさんが「あッ、いま左のわき腹にビィーッと何か走った感じがした!」と言いました。
 
「なんか良くなったかも?」と言うので、仰向けで左右膝倒しをしてみる。
 
「あれ?痛くないかも」とTさん。
 
私「痛みとれましたね。」
 
立位で右側屈してみると、左わき腹の激痛もほぼ無くなっている。
 
あとは、背中、首、後頭部の歪みをチェックして終了。
 
「内ももとわき腹って関係あるのか?」と思い経絡図を見てみると、『肝経』の流れにピッタリ対応していました。
 
施術後
私「今、痛みはだいぶ良くなっていますが、また痛くなってくるかもしれません。
痛くなったらすぐ電話してください。」
 
Tさん「わかりました。ありがとうございました。」
 
「体の歪み自体は、まだだいぶ有りますので、近いうちにまた来た方がいいですよ」というようなことを言ったんですが、いつ来れるか分からないということで予約なしで帰られました。
 
小さいお子様2人抱えて、忙しいだろうからそう簡単には来れないと思います。
当院でお子様を見れればいいのですが、午前中受付がいる日もありますが基本的に一人院なのでなかなか難しいといったところです。
 
 
この話には、後日談があります。
 
それは、またの機会にということで、、、。