全身疲労の女性


症例:20代後半・女性  Yさん
全身疲労(右ひざ痛・右ひじ痛・肩こり・頭痛など)

教職についている女性。
全身疲労ということなので、全体的に身体を整えていく。

体格は痩せ型。
骨格がきゃしゃで、筋肉量も少ない。
下肢全体的にむくみあり。

脊柱は首から腰までストレートで仙骨が前傾しているため、立位ではお尻が後ろに突き出ている。

仰向けで片足をカエル脚のようにして股関節を外に開くようにする。
その形で太腿の内側の筋肉を圧定すると、左では骨盤が揃うが、右では揃わない。

これは骨盤の歪みとしては、左閉じ・右開きの傾向があると予測される。

ただこの方の場合、右股関節に内旋の歪みがあります。
そのため骨盤は右開きなんですが、股関節は内側に閉じて開きが悪くなってしまっている。

骨盤は右開きですから、右股関節が開かないからと言って無理にストレッチなどで開かせようとすると、さらに骨盤の歪みが助長されてしまいます。

左は逆に股関節は緩く開きます。
それをさらにストレッチで伸ばしますと、骨盤が整ってきます。

股関節が骨盤の捻れと逆方向に捻れているわけです。


歩行時に右膝のお皿の下方外側付近に痛みが出る。
圧痛はお皿下方内側にある。

Yさんの場合、膝関節の曲げ伸ばしはさほど問題がないので関節そのものではなく筋肉のバランスの崩れから来ていると思われます。

右股関節周りの筋緊張が目立っています。
右腹直筋・右中殿筋・右大腿筋膜張筋・右大腿四頭筋の緊張が強いです。

これらの筋肉を押圧によって緩めることによって、歩行時のひざ痛消失。


さらに、右肘にも問題発見。
左右比較すると右前腕の開き(回外)が大きい。

右前腕の回外が大きいので、修正しようと逆方向の内側に捻る(回内する)と前腕伸筋(手の甲側)に強い痛みが出る。
右肩の動きも悪く、腕を背泳ぎの方向に回すと制限があり、三角筋前部に痛みが出る。

回外した状態で肘関節調整。
前腕屈筋(手のひら側)の筋肉の押圧。
これで肘痛軽減。
同時に腕を回した時の痛み消失。


Yさんはなぜこんな歪み方をしたのでしょうか?


答えは、剣道による身体への負荷によると思われます。
さらに普段から心身を酷使していることも原因となっているでしょう。

剣道で右手右足を前に出した状態で動き回り、踏み込みの時は右下肢に大きな負荷がかかります。

さらに小手を打たれたりするのも肘関節に影響があるのか?
竹刀を打ち込むときに前腕を絞る動きをしますので、肘が悪いと前腕伸筋への負荷もよりかかります。


さらに、胸椎・頚椎の歪み、頭蓋骨の硬さなどありました。



Yさんは遠方にお住まいなので、里帰りした時くらいしか施術できないのですが、今回2回の施術でそこそこ楽になられて良かったです。