フェイクに気を付けろ! ケース01 60代男性の腰痛


当院に長く通っていただいている方です。
以前は腰痛で通われていました。
最近はもっぱらメンテナンスで来て頂いています。

初めて来られたのは7年前。
前屈時に腰仙部に痛みが出る。

一見、健康そうに見えるのですが、腰痛以外にも色々な症状を持っております。
心肥大型心筋症・左耳がほとんど聞こえない・耳鳴りがする・皮膚のアレルギー性の疾患・不眠など。
腰は20代から悪く、はり・マッサージ・整体・ブロック注射などを受けてきているとのこと。


今回は、タイヤ交換をして疲れたのでということで来院。

座位では左肩上がっている。
うつ伏せでは右の起立筋の緊張が強く、盛り上がっている。
下肢長は、仰向け・うつ伏せ共に左が5~6ミリ短い。
左脚が短いためか、左足が内反・左かかとは内転している。

仰向けでは右股関節が外旋している。
膝を曲げた状態で両股関節を同時に屈曲すると、途中から右膝が外に開いてしまう。


この方の場合、骨盤の歪みと右股関節の歪みがちぐはぐになってしまっている。

うつ伏せで腰椎の棘突起を左右から押してみると、左から右方向に抵抗がある。
脊椎が右回旋して棘突起が左に傾いてくるということです。
捻れの矯正方向に腰椎・胸椎を揺らす。
そうして脚長差を測ると長さが揃っている。

次に仰向けで施術。
仰向けで膝倒しをすると左に倒すと、右もも外側に抵抗がある。
骨盤の仙腸関節部分に三角ブロックを入れて前上腸骨棘(ASIS)が揃うかをみる。

そうすると左側にいれるとASISが揃う。
これは骨盤に左回旋の力が働いているということです。(左腸骨が開く方向)


以前は逆に出たんですけどねー。


思うに、今までは脊柱の歪みの前処理をしないで仰向けの状態を診てたので、表面的な歪みに誤魔化されて正確に診れてなかったんだと思うんですよ。

実際に三角ブロックを右側に入れてASISが揃ってましたからね。

右股関節に問題があるのは検査で分かっていましたが、骨盤の歪みが真逆になるまで影響しているとは、、、。

その後、右股関節を矯正。

そのあと仰向けのまま脊柱を左から右に引くようにくせを付ける

ASIS揃ってます。

前回は右から左にくせづけをして揃ったんですよ。
今回は右から左では揃いません。

どういうこと?


歪みが二層になっているので、施術の手順などについても考える必要があるのではないでしょうか。

術後、膝を曲げて両股関節屈曲させた時の右膝の開きは、今までと比べて大分改善されました。


今までの施術でもそれなりに改善してました。

だからだまされるんですよねー。