症例:膝痛の中年女性

11月の下旬に来院している方。

11月の初めごろに膝を傷めた。

きっかけははっきりしないが、長時間横座りをした次の日の朝に痛くなったため、多分それではないかとのこと。

最初は整形外科に通っていた。

左ひざが腫れており、注射で水を抜き、薬剤を入れてもらっていた。

注射を打つと痛みがなくなり、数日間は調子が良くなるそうです。

ただ、お医者さんが言うには「毎週一回5週連続で注射を打たなければ治らない」と言われたそうです。
彼女としては、「水を抜いて薬を入れる」という対症療法をくり返すことに疑問を感じ、身体のバランスを整えたらいいのではないかと思い当院に来院した。


痛いのは左ひざの外側。
痛みは強くはない。

左ひざの前後面ともものひざに近い部分が、腫れているというか全体にむくんでいるような状態になっている。

膝上10センチで左右比較すると左のももが1センチほど太い。

腫れのため屈曲制限がある。

左ひざ痛のほかに左腰痛も出てきて来院された。

立位を横から見るとスウェイバック型の体型をしている。

スウェイバック型とは?
・背骨のカーブの前後の湾曲がきつく、猫背である。
・腰の反りはあるが、ヒップアップするのではなく、逆に下っ腹が前に突き出している。


左腰痛という申告ですが、実際には左仙腸関節から臀部の痛みです。
そこから腸脛靭帯を介し、左膝の外側に影響しているようです。
靴下を履くときや、椅子から立ち上がるときなどに痛みが出る。
左ひざは屈曲すると痛いので、しゃがむのが怖い。


初回:施術後、臀部痛消失。しゃがむのも少し改善。

2回目:初回施術後4日目で左ひざの腫れが引いてきたとのこと。
この方は、仰向けの状態で左胸部の肋骨が突出している。
反対に、右胸部はベコッとへこんでいて左右差が激しい。
胸椎左一側が5番から上が特に硬い。

3回目:よくなって来ている。
毎回首をチェックしているが、この方は緊張が強く、仰向けの状態で回旋させようとしてもギギギギッと錆びついたような回り方をする。
これは、精神的な緊張が強いのではないかと思う。
首の緊張をうまく緩められればスムーズに回る。

4回目:前回から4日後の朝、急に左臀部が痛くなる。
再び、靴下を履くときや、椅子から立ち上がるときなどに痛みが出る。
緊張の為、身体の歪みが強くなっている。
左の腹部が引きつれている感じ。
左腸脛靭帯の遠位部がゴリッと硬くなり、弾くと痛がる。右は痛みなし。
左大腰筋が短縮している。
左大腰筋を圧定すると左腸脛靭帯が弛んで、弾いても痛み無くなる。
膝眼(膝の皿の下方の左右にある窪み)の位置が、左が上がっていたのが左右平行に近くなる。
施術後、痛み消失。

5回目:前回から3日後に来院。
前回施術後、夕方から痛みが再発した。
翌日、病院からもらっていた痛み止めを飲んだらよくなった。

この時点では、左ひざの屈曲痛はほぼ無くなっている。

6回目:左ひざの痛みは出ていない。
腫れもほぼ引いており、多少の曲げにくさは残っているがしゃがむのも問題なし。

施術終了。


まとめ
この方の左ひざ外側痛は、左○○筋の過緊張と姿勢による骨盤変位(左寛骨○傾)の力が拮抗して腸脛靭帯に過緊張をもたらしたのではないかと推察する。
その結果、左大腿部の○○不全が起こり膝周辺広範囲にむくみを生じたのではないかと思われる。

原因は不明。
胃腸関係は問題ないそうです。