頭部打撲


40代・女性。
二日前の夜に剣道をしているとき、後方に転倒し後頭部を打った。

それから首が痛くなり来院。
首の痛みの為、前後屈・左右側屈・左右回旋の6方向すべてに可動制限あり。

この方は、頚椎も腰椎もストレートになっており、全体に背骨のS字カーブが少ない状態です。
スタイルは悪くないのですが、筋肉が痩せて力のない状態です。

普段はデスクワークであまり身体を動かしていない。
剣道は始めてまだ日が浅い状態。
胃が弱く食欲はあまり無く、一食がバナナ一本ということもあるそうです。

身体の目立つ所は、仙骨の硬さ・後頭部の硬さ・また背骨にカーブが無いせいか脊椎の柔軟性の低下がみられます。
頭部の硬直の為か、身体に生命力が行きわたっていない感じを受けます。


そんな彼女がなんと!

転んで後頭部を打ってから、身体に驚くべき変化が起こりました。(ちょっと大げさでしたか)

その変化とは、
・薄着でも寒さを感じなくなった。
 今日もインナーは、七分袖のTシャツでした。
・食欲が旺盛になった。
 朝食を食べた後にさらにケーキまでたいらげた。

今までの彼女では考えられない変化です。
手のひらを触ると、けっこう熱くなっていました。

「どうなってんだ?」

体温調節が変化し、さらに食欲まで変化している。

仰向けで首から後頭部をみる。
首は右斜角筋に緊張があり、後頭部は左後頭下筋群に緊張がある。
ただ、いつもより緊張が少ない。
いつもはカチカチなのが、今回は少し指が沈む余裕がある。

頭蓋骨は、これは前からなんですが、硬く動きが悪い。
私のナンチャッテ頭蓋骨調整(正式に習ったことが無いので)で動きをつける。

結果、首肩周りの筋緊張がゆるむ。
体を起こして、座った状態で首の可動を確認すると、全方向で可動域が増大し痛みも消失した。


結論。
転倒による後頭骨の打撲によって、脳幹が刺激され、うまい具合に神経の流れを妨げるものが解消されたということではないかと推測しました。