リーマンショック以降、特許事務所が採用を絞り込んでいることから、弁理士試験合格者でも実務未経験の方は、特許事務所への転職に非常に苦労されています。司法試験合格者の「就職難」と同じ状況ですね。
先日、都内の特許事務所で、パートナーの方お二人とお話をしてきました。
おひとりの方は電気がご専門で、もうおひとりは化学がご専門です。その特許事務所は、所員20名程度の規模なのですが、技術分野としては、電気系と化学系のニ本柱での経営になっています。お二人とも営業熱心で、このご時世にあっても堅調に受任件数を伸ばしています。しかし、即戦力の方の採用には、二人とも頭を痛めていらっしゃいます。
化学系については、先日経験者を採用していただきました。 パートナーの方好みの女性だったようで、私が訪問した時も採用できたことを喜んでいただきました
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一方電気系については、この半年くらい採用活動を続けて、まだ採用ができていません。応募要件にある「携帯電話の通信規格に精通していること」がネックとなっているのです。 その時も、応募要件を変えることなく、再度早く人材を探すよう懇願されました
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特許業界は、いわば「就職難」と「採用難」が同居する、奇妙な状況と言えます。
私だってツライ・・・。