コロナ禍の長期化で民間PCR検査が普及している昨今です。気軽にPCR検査ができることから、陽性者は他人事でなく誰もの身近な話になって来ました。

 そこで今回のBLOGは、あなたの職場でPCR検査の陽性者が出た、というテーマでブレコネしようと思います。

 このブレコネは対象職場の業種や業界によって多少の違いが出てくると思いましたので、2つの職場でやってみようと思います。

 

 ひとつは物流拠点の倉庫です。このパターンはメーカーの製造工場などでも同じような感じになるかもしれません。

 もうひとつは皆さんの生活圏にある、地元密着型の中規模スーパーマーケットでやってみました。それぞれのブレコネを比較しながら考察してみたいと思います。

 

◆参考文献◆

「たった1枚の紙で誰でも意思決定できてしまうブレイン・コネクト」

監修:株式会社インクルージョン 著:杉村寿重/和氣俊郎/横内浩樹/平塚智文  三恵社2019年  https://www.amazon.co.jp/dp/4866931248

 

◆職場でPCR陽性者が出た①(物流拠点の倉庫)ステークホルダ◆

◆Step1のPain◆

◆Step1のGain◆

◆Step2(時系列)◆

◆Step3(各自の行動)◆

◆結論:意思決定◆

 Step3で各自の「今やる行動」が出ましたが、最終的な意思決定を行う人として「現場のマネジメント」を主人公で考えてみたいと思います。

 現場マネジメントしては、①BCP(事業継続性)の考え方からして倉庫は止めない、②止める場合は受給コントロールと調整を行う必要があります。

 そのために現場マネジメントは、現場マンパワーの把握、現状の出荷量を需給コントロールに伝える、業務の緊急度に従い、優先順を付けたトリアージに従い業務を回して行くのが現実の話になります。

 

 

 次は、別の業種でも比較的にブレコネしてみたいと思います。

 

◆職場でPCR陽性者が出た②(地域密着型の中規模スーパーマーケット)ステークホルダ◆

 このスーパーはXスーパーグループとして、地域に複数店舗展開している中堅どころのスーパーマーケットと考えてください。店長はXスーパーグループの正社員で、A店長以外にもB店長、C店長、D店長…がいます(Xスーパー他店舗)。

 取引先は各種の卸業者や地元の農家などがあり、パートで働く人は近所の住民となります。

 そして地域にはライバル業者の店がいくつもあり、日々切磋琢磨しながら営業を続けていて、買い物をする客は地元の住人がメインで、他の地域から買いに来るお客はいない地域密着型のスーパーマーケットだと思ってください。

 

◆Step1のPain◆

◆Step1のGain◆

◆Step2(時系列)◆地域密着のスーパー=パート社員から噂が漏れるタイミングを入れました

◆Step3(各自の行動)◆

◆結論:意思決定◆

 Step3で各自の「今やる行動」まで出ましたが、最終的な意思決定を行う人は「渦中のA店長」になると思います。そうなるとやはり、A店長は消費者のお客様への対応を最優先するでしょう。

 とはいってもA店長の立場で出来ることと、自分の立場では決断できないことがあります。よってスーパー本部や経営者との密接な連携がA店長の重要な行動となります。連携をしながらも業務続行/停止/一部停止等の即時判断をしなければならない場面も出てくるかもしれません。

 そんな時に在庫をどうするのか(処分するのか、Xスーパーの他店舗に回すのか等)、人員配置(既存業務およびコロナ対応業務など)をどのように柔軟に回していくか等の判断がA店長に差し迫ってくるでしょう。

 そして、先のサービスパーツの物流倉庫と同様、スーパーマーケットでもBCP(事業継続性)の考え方が必要になってきます。同時に消費者や従業員の要望と安全性の確保でしょう。

 

◆考察◆

 今回は「メーカーサービスパーツの物流倉庫」と「地域密着型の中規模スーパーマーケット」でブレコネした結果を対比して考えてみました。

 現場にいる色々なステークホルダーの動きは、やはり業種によって様々な違いが見えてきますが、現場のマネジメントを行う立場の人は「事業継続性」を第一に考えることは共通していました。地域密着型の中規模スーパーマーケットが店舗を閉じて休店する場合も、それは地元の消費者への安全を考え、コロナ対策を万全に行ったあとも再び商売が継続できるための行動となります。

 

 今回、Step2時系列を考えるとき、物流倉庫のブレコネでは陽性発覚(当事者と会社マネジメントの一部のみ知っている)→社内公表(社員だけでなく、サプライチェーンの中で関係する業者にまで情報は流れる)→社外公表(プレス発表など世間に公表)という流れでタイミングを分けましたが、地域密着型のスーパーは同じようにはしませんでした。

 その理由は良くも悪くもパートさんで業務が回っている、かつ近所の人がパートで仕事をしているスーパーが想定されるため、会社が公表する遥か前に「噂」という形で地域に流れてしまうだろうと思えたためです。

 よって陽性発覚の後の流れが、社内公表の前に「店内の噂」というタイミングをいれました。その時点で「不確かな情報としながらも地域に即座に知られてしまう」と考えられます。社内公表はその後のタイミングとなり、その後の社外公表はもはやStep2では余り意味がないタイミングとして整理しました。

 このようにブレコネのStep2を行うときは、ケース毎に一番的確なタイミングを時系列にすれば良いです。

 

※ブレコネ(ブレイン・コネクト)はStep1で自由にアイデアを発散させ、Step2で時系列に整理し、Step3で行動に収束させ、その結果「今何を行うべきか」の意思決定に繋げるツールです。よって参加者の多様性も、アイデアの深み広がりに寄与しますので、皆さまも色々な人々とブレコネしてみるのが良いと思います。ぜひ、実際にやってみて頂ければ幸いです※

 

【お問い合わせ】
https://www.iri-ltd.com/ もしくは info@iri-ltd.com (担当:杉村)

 

【著作文責】株式会社インクルージョン(Inclusion Research Institute, Ltd.【略称:IRI】) https://www.iri-ltd.com/