いよいよコロナのワクチン接種が医療従事者から順次始まりました。今回はそんな話題をテーマにブレコネをしたいと思います。
今回は実際の人物ではなく、医療従事者の次に接種の順番が来る、高齢者で基礎疾患を持つ仮定のМ氏を設定しました。以下がМ氏のプロフィールとしました。
65歳の男性で、大学講師として現在はオンライン授業を行っている。授業とは別に週に1回程度、学生と面談のため大学に行くこともある。糖尿病と高血圧の持病があり、投薬でコントロールしている。
М氏の同居家族は妻と実母の二人で、妻は63歳で高血圧の持病があり、投薬でコントロールしてるのはМ氏と同じです。近所のスーパーで週に3回レジのパートをしています。実母は90歳で軽い認知症で要介護2です。その他に独立した子供が2人(35歳と30歳)います。
尚、母は90歳の高齢者のために、М氏より先にワクチン接種の番が来て、既にワクチンを打っており特別な副反応もなかった。
◆参考文献◆
「たった1枚の紙で誰でも意思決定できてしまうブレイン・コネクト」
監修:株式会社インクルージョン 著:杉村寿重/和氣俊郎/横内浩樹/平塚智文 三恵社2019年 https://www.amazon.co.jp/dp/4866931248
◆М氏の新型コロナワクチン接種のステークホルダー◆
◆Step1のPain◆
◆Step1のGain◆
◆Step2(時系列)◆
◆Step3(各自の行動)◆
◆結論:意思決定◆
今回の主人公は当然М氏となります。そしてPainとGainを見ると、М氏はワクチンの効果を信じている人であり、ワクチンの安全性に多少の不安を感じながらも、接種するリスクと接種しないリスクを考えて、接種する人となります。
しかし、特別で具体的な行動はなく、せいぜいワクチン状況をウオッチし続け、改めて情報収集を怠らず、安心材料と不安材料を集めることしかなさそうです。安心と不安の天秤で判断を深め、調査を増やすことで情報の信頼性と品質を上げる程度となります。そして当初からワクチン接種に肯定的なので、自分の番が来れば自然に接種を受ける意思決定となるでしょう。
ここまでやってみて、仮定の人物М氏をブレコネするより、現在日本にいる幾つかの考えの人をステークホルダーにしてブレコネする方が面白そうだと気づきました。
よって次は、今の日本人の典型的な考え方の人々をステークホルダーにして、その人々にワクチン接種の順番が回ってきたらどうなるかをブレコネしたいと思います。
◆新型コロナのワクチンを打つ番になったステークホルダー◆
◆Step1のPain◆
◆Step1のGain◆
◆Step2(時系列)◆
◆Step3(各自の行動)◆
◆結論:意思決定◆
この主人公は、ワクチンの効果はともかく、「安全性に不安を感じる人」で考えてみました。しかし効果と安全性を信じている人と同じように、行動としては賢く慎重に「改めてワクチンのことを調べる」となりました。もちろん、調べ方やその深さに違いはあると思います。
◆考察◆
ふたつの状況でブレコネした結果を総合すると、結局この問題の根本にあるのは「未知なものに対する人間の不安行動」に尽きると考えられます。新型コロナだからという話ではなく、ともあれ人間は相手が分からない、過去実績の乏しいものに対してはヒステリックに不安になります。そして医療従事者の中でさえも、今回の新型ワクチンを接種しない人もそれなりにいるようです。
その不安を解消するために、ある人は「新型コロナは単なる風邪」と言ってみたり、「妄信的にワクチンに期待し信用しようとしたり」、あるいは「否定するだけの明確な理由も自分に無い以上、周囲の流れに身を任す」人も多いと思います。
しかし決定的なワクチン否定の明確な理由はなく、接種しないことによるリスクを考えると、恐らく長いものに巻かれようとする人が増えそうな気がします。
そして、自分に接種の順番が回ってくるまでは心配し続け、他の人の副反応が重かったり起きる確率が高まったりすると、とたん不安はうなぎのぼりになるものの、最終的には「自分にとっての」効果を色々な情報を天秤にかけて判断するのでしょう。
その先を考えるには、更にブレイン・コネクトを広げて考えると良いでしょう。また、同じメンバーで広げても良いですが、別のメンバーも引き込んでブレイン・コネクトを深めると良いと思います。
面白いことに、違うメンバーを増やすとブレコネで意思決定まで導くのにかかる時間が「短く」なります。なぜならば、脳が刺激を受けて更に活性化するからです。
【お問い合わせ】
https://www.iri-ltd.com/ もしくは info@iri-ltd.com (担当:杉村)
【著作文責】株式会社インクルージョン(Inclusion Research Institute, Ltd.【略称:IRI】) https://www.iri-ltd.com/









