羽生選手。
貴方のことを、「本当に、何て人なの!」
と、これまでに何度驚嘆してきたことだろう?
その中に、昨夜また新たな1ページが加わった。
あなたがプロになって、私は今アイスストーリーなどで観ることが出来るあなたのスケートが、本当に心から大好きだ。
私は常に音楽の側からスケートを見てきたし、その面からもあなたのスケートはどんどん進化して、いつも驚かされて、いつも感動させられている。
それでも正直に言うと、ーーたまにーーもうあのダイナミックな4Lzは見られないのだ、と思って、時々胸がギュッと締め付けられることがあった。
あなたの4Lzは、本当にダイナミックで、飛距離も高さも素晴らしくて。そしてLzだとすぐに私でも判る踏み切り。私はあなたの、Lzの踏み切りの姿勢が大好きなのだ。アクセルの踏み切りの姿勢と同じくらいに。
勿論、それはもう見られない筈だと思っていた。独りでアイスストーリーをやる身の上で、危険すぎるのだから。
その諦めていた4Lzを、また見られるとは。。
夕べ、私はまさか、と思い、ご本人からの構成のツイで確認して、呆然としていた。
本当に4Lzだ!
私は『メダリスト』に、そして米津玄師氏にいくら感謝しても足りない気持ちだ。
そして、4S+3T。
これを見ると、あの2017年の世界選手権を思い出さずにはいられない。
あの時の熱狂。
私を含め、どれだけのファンがあの演技に涙したかわからない、あの魔法の時間を。
あなたはすべてを、過去にしていないよ、と
教えてくれた。
アーティストとしてだけではなく、純粋にアスリートとしても進化しているということを、はっきりと目の前に見せてくれたのだ。
そのことが、こんなにも私を感動させるとは、自分でも思っていなかった。
ステップ、スピン全てが驚異的な体幹でコントロールされ、あのテンポの速い音楽にぴったりと寄り添っていて、目も眩むようだ。
本当に、本当に素晴らしい。
でも、今回私を泣かせたのは、あなたが選んだジャンプだった。
私は、アスリートとしてのあなたをも、やっぱりこんなに大好きなのだ。
震えるくらいに。