私たちが悩むとき
それはすべて人間関係によるものと、アドラーは言います。
人間関係が楽になれば、私たちの悩みは
ほぼ消えるといってよいかも知れません。
アドラー心理学では、人間関係を
① 自分 自分が自分をどうとらえているか。
② 相手 相手が自分をどう受け止めているか。
③ 関係 場面における他者との関係
④ 環境 自分自身の置かれている場面
この4つの要素でとらえました。
私たちが人間関係に苦しむとき
どう解決していったらよいでしょうか。
それは、4大要素のうち、どれかを変えることです。
④ 環境
自分の意志次第で変えることはできますが
次の環境がよくなる保証はありません。
③ 関係
自ら変えることは難しく、さらに悪化する可能性があります。
② 相手
相手に「こうであってほしい」と願いますが、容易ではありません。
残る方法は
① 自分を変える!
アドラー心理学では、自分自身を変えることが大きなテーマです。
ところで 皆さんには
「どうしても苦手だな。」 「つき合いにくいな。」 「合わないな。」
という方が いますか?
誰にでも 一人や二人 いるでしょう。
しかし、その方との関係は これからも 続いていきます。
アドラー心理学や勇気づけで 学んだことを生かしながら
実践していることを 書いてみます
感謝の言葉を口にする
「ありがとうございました」 この言葉を 一日の中で何度も使っています。
何かをしてもらったとき 分からないことを教えてもらったとき
「すみません…。」 と言うよりも
相手との距離が近くなるような気がしませんか?
ほどよい距離を保つ
私たちは 過去の経験に従って
人の好き嫌いを決めつける傾向にあるようです。
その割合は 「相性のよい人:普通の人:相性の悪い人」が
「2:7:1」になる というものです。 「2:6:2」とも言われるそうです。
つまり 仮に 職場に20人いたとしたら
気の合う人は 4人。 合わない人は 2~4人。
というわけです
相手を知ろうとする努力は もちろんします。
・・・・ それでもだめなときは 割り切ってつき合い
適度な距離を 保つようにしています。
大切なのは 苦手だと決めつけないで
相手を理解しようとすること だと思います。
自分の思っていることは
どうしても 言い方や態度にあらわれます。
尊敬し 感謝の言葉を伝えていくことで
相手に対する 自分の見方も 変わっていくかも知れません。
私がすべきことは
苦手な人への感情に 支配されるのではなく
自分ができることを 丁寧にやること。
相手の言動を 「誠実さに欠ける!!」 と 批判したとしたら ・・・
結局のところ 「自分が正しい!!」 と言っているのと同じ。
どっちが正しいか 間違ってるか
そんなことに エネルギーを使いたくありません
苦しみから抜け出す方法はたった1つ。
他の人を喜ばせることだ。
「自分に何ができるか」を考え、それを実行すればよい。