今日はプナールナバについて、アーユルヴェーダではどのように見ているのかを紹介したいと思います。

 

こんな花が咲きます。とても可憐な花です♪

 

学名 Boerhavia diffusa

和名 ナハカノコソウ

使用部位 全草

ラサ(味) 甘味 苦味 (渋味)

グナ(属性)軽性 乾性

ヴィールヤ(薬力源) 温性(冷性と評価する地域もある)

ヴィパーカ (代謝特性(消化後の味) 辛味

 

すべてのドーシャをバランスする
(特にカパとピッタを下げる。過剰にとるとヴァータをあげる)

 

作用するダートゥー(体組織) ラサ(血漿)・ラクタ(血液)・メーダス脂肪)・マッジャー(神経)・シュクラ(生殖器官)

作用するスロータス 尿管 消化管 循環器官

 

作用

 プナ―ルナヴァは、利尿作用、抗炎症作用、抗酸化作用、抗関節炎作用、鎮痙作用、抗菌作用、鎮痛作用、免疫力増強作用、抗老化作用を持っています。

 

アーユルヴェーダでは主に腎臓の問題、消化器疾患、水分貯留、浮腫、肝臓障害、関節痛、尿路感染症、咳、風邪、喘息、結核、肥満、炎症、腹水、便秘、皮膚の問題、目の障害、貧血の際に使われます。

 

推奨される使用法:粉末を小さじ半分から1杯のパウダーを、食事の後、普通の水で1日1~2回飲むのが効果的といわれています。

 

プナ―ルナヴァの健康上の利点

 

・メーダダートゥー(脂肪組織)を減らす作用があるため糖尿病や肥満に対して使用されます。(葉(および葉からの抽出物)が体内に存在するグルコースレベルを制御し、インスリン値の増加にも役立ちます)。

 体重を減らすためにはバランスととれた食事とともに、グックルと組み合わせるとより効果的とされています。

 

・浮腫(むくみの治療:プナナバは、抗浮腫作用と軽度の利尿作用を持ちリンパ管のつまりなどに由来するすべてのタイプの浮腫に効果的といわれています。

 浮腫が心臓病のために発生する場合にも非常に有効です。
 プナールナヴァは心臓保護作用を持つハーブとしても知られています。
 その場合にはアルジュナとの併用がより効果的とされています。

 

・抗炎症作用 プナ―ルナヴァはアーユルヴェーダのテキストでは別名 Shothagni と呼ばれています。Shothaは炎症を意味します。gniは払うもの。炎症をとる植物という意味です。関節炎や関節痛の炎症を軽減することが知られています。肝臓、腎臓、関節の炎症に広く使用されています。

 

・関節  関節の炎症と痛みを軽減するため、関節炎に有益です。内服・局所的に外用どちらでも使えます。毒素や水分を組織から動かし腎臓から排出するのを助けるため、水が溜まって腫れた関節・関節炎・通風に有効とされています。

 

・腎臓 このハーブは血液中のクレアチニンおよび尿素レベルを非常に効率的に低下させることができるので、腎臓の機能を改善します。


・腎結石、尿路結石、膀胱炎、腎炎に使用されます。

 

・肝臓 肝臓を若返らせ、解毒するために広く使用されています。黄疸や肝炎に対して効果的な結果をもたらします。脂肪肝疾患とも呼ばれる肝臓の脂肪沈着を減らすことができます。

 

・生殖系  プナ―ルナヴァは男性の生殖システムを若返らせ、媚薬として働きます。これにより、性欲、勃起、精液の質と量が増加します。ヴァージカラーナとして使用されます。インポテンツの治療に効果的(全草効果的ですが特に種の部分が良いという文献もあります。アシュワガンダとの組み合わせはより効果的でしょう。)

 

・PMSおよび重度の月経/子宮筋腫/血液凝固  プナ―ルナヴァは、カパ型PMSの調節にも有用とされています。その症状は、鼓腸、疲労感、悲しい感じ、嗜眠、およびむくみです。小さじ1/2のハーブパウダーを蜂蜜と一緒に摂取すると、これらの症状が緩和されます。月経過多や大量出血などの症状にも役立ちます。

 

・消化器系 駆風薬として働き、食欲を増し、アーマを消化し腹痛を和らげます。


・便秘の治療:定期的に摂取すると、軽度の緩下剤として便秘に対して有効とされています。

 

・呼吸器系 咳や喘息を和らげるハーブとしても使われます。
 (喘息の場合:20 gの生の根、10 gのの乾燥根、および3 gのコショウを一緒に挽き、小さな丸薬に丸めて乾燥させます。
ぬるま湯で1日2回1錠を摂取。これは喘息の病気を徐々に治します。と紹介されています。

 

または4~5gのプナールナヴァの根、3~4gのトゥルシーの葉、1~2gのコショウの実を沸騰させ、味のために少しヤシの砂糖を入れて飲むとよいと書かれているものもあります。)

 

・循環器系 定期的に使用すると、血液が浄化されるため、肌に自然な輝きと若々しさが与えられます。
 (プナ―ルナヴァの根は、かゆみ、発疹などの皮膚アレルギーの治療にも使用できます。)

 

・鉄が豊富であるため、貧血を治療するために使用​​されます。
(ほかのハーブ成分と組み合わせて使うことが多いようです。アムラ・アロエベラ・プナールナヴァ)

 

・皮膚  白斑にプナールナヴァの葉と月桂樹の葉を同量、一緒に粉砕し、ジュースを抽出します。このジュース抽出物を白斑に塗り、皮膚の白い斑点を徐々に治していきます。

 

・目について:プナールナヴァの定期的な摂取は、夜盲症、緑内障などの徐々に視力を低下させる目の障害に有効とされています。(根のしぼり汁は結膜炎、夜盲症などの多くの感染症や病気に対して、直接目に数滴使用することも有効とされています。)

 

・声の問題 プナ―ルナヴァの葉 ½kgとゴマ油¼kgを混ぜてオイルを作ります。そのオイルをぬるく温かい状態で のどと首に塗り、穏やかにマッサージすることで声の問題が良くなるといわれています。また、プナ―ルナヴァ250gと砂糖125gを混ぜて一緒に似てシロップを作り、1日2回、ティースプーン1/2をコップ1/2の水で飲むとよいと書かれています。

 

このようにプナールナバはすべての重要な器官系に作用し、
それらを若返らせ、新しい命を与えます。そのため、プナールナヴァ(再生するもの)という名前で呼ばれます。

 

・・注意 プナ―ルナヴァは人体でよく許容されるため、野菜としての生の形で、または上記の他の形で摂取しても安全です。ただし、注意すべき予防策がいくつかあります。

 

・腎臓障害のある方は注意が必要です。 

・妊婦さんや授乳中は医者と相談するように勧められています。

・ACE阻害薬(高血圧の薬)の作用を高める可能性があります。

(血圧の下がりすぎに注意です。お薬と併用する際にはモニタリングしながら気を付けてください。)

・プナールナヴァは、食後、水で飲むのが良いとされています。
 空腹時に水なしで飲むとのどに熱感を引き起こす可能性があるといわれています。

・自己生成アルコールを含むためエタノール関連のアレルギーを持つ人は、使用に際して注意してください。

・12歳以下の子供は使用を控えましょう。

・脱水症の時は使用を控えましょう。

・鎮静剤・抗うつ剤・抗てんかん剤を服用している際には慎重に使用してください。

 

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 もだま工房 商品紹介

新商品販売開始です♪ 

 

 

 

 

こうして、また新たに国産アーユルヴェーダハーブを紹介できることをとてもうれしく思っています。

 

 このハーブは、昔は沖縄でも よくみられたようですが、今ではほとんど見られなくなりました。 石垣島で復活です♪  その名もプナールナヴァ。

 

プナールナバ(プナール+ナバ)とはサンスクリット語で「再生」の意味です。
プナーとは、「もう一度」「再び」、ナヴァとは、「新しくなること」で、「体を若返らせる&、再生させるものという意味が込められています。

 

 

その名前が示すようにアーユルヴェーダの中でも特に大切にされているハーブのうちの一つで若返りのハーブとして、オージャス(生命力)を高めると同時に体から余分なものを排出するデトックス植物としても高い評価を受けています。

そしてうれしいことに、こういうメディカルハーブとして評価の高いものというのは大抵まずくて苦いものが多いのですが、プナールナバは葉を野菜としても利用されるくらい普通の味です(笑) 

生で葉を食べても苦みもなくシャリシャリとした食感が心地よいです。

 

東南アジアでは野菜としての利用も多く、多くの国で伝統的にメディカルハーブとして利用されています。

 

ただ、生葉は あとから ちょっと喉にかかる感じがしますから、火を通して食べたほうがおいしいものではあります。

 

インドでは姿かたちは ほとんど区別できないくらい似ているけど、種の形が違ったり、花の色が違ったりという品種が6種類くらいあるようで、私もグジャラート州で、2種類の、このハーブを採取して観察しました。 

 

今でも畑でこのハーブを見ると、現地でアーユルヴェーダ大学に留学していたフランスから来た兄ちゃんと、これはジェントルマンタイプだ!こっちはレディータイプだ!と、なんか異常なテンションで盛り上がったことを思い出して、ひとりニヤニヤしてしまいます。

アーユルヴェーダでの使用法などを詳しく紹介し始めると、またいつものように、とても長くなってしまいますのでそれは次回の投稿で♬


こういう方にお勧め! と非常に大雑把に紹介しますと

カパの体質を改善したいとき。 むくみやすい。心臓の機能が弱ってきてるみたいで、息切れやむくみがある。体の中に余分に水がある感じ。 腎臓に良いものが欲しい。エネルギーが足りない。 関節が痛い。 ちょっとメーダダートゥーを減らしたい。 ダーリンが男として弱っているときなど、特におすすめです♪(*^-^*)

 

 

いや、せっかくだから、もっとしっかり聞きたい! という方はHPに記事をアップしましたから、そちらも見てくださいね♪

http://tubokusa.com/index.php…

 

 

シャタヴァリのパウダーができました。

もだま工房のシャタヴァリは効果がシャープに実感できると
多くのお褒めのお言葉をいただいておりますが、その秘密は、いつも新鮮なこと♪

と、いともあっさりと秘密を暴露してしまいましたが(笑)
 
鮮度を維持するために、だいたい毎月収穫しています。

 


ところが、これが簡単なようで意外と難しくて、大地を抱きしめるように生えている根を収穫するので地面が乾きすぎていても雨が降りすぎても収穫が暫くできません。

今の時期、台風が来たり、ということは他の物を収穫しなければいけなかったり、どうしてもしなければいけない他の手入れがあったりして、なかなか天気とのタイミングが合わずに、品切れしてしまうことが時々あります。

収穫しても、それから一本一本手で芯を抜き、乾燥して、粉にするのに約一週間以上かかります。

さて、そんなシャタヴァリは、女性ホルモンのバランスを整え、PMS、月経障害、更年期障害を緩和することや、妊活ハーブとして、また肌に潤いを与え、心も穏やかにする女性のためのラサーヤナ(若返り薬)として有名です。

ですがアーユルヴェーダを勉強すると、もっといろんなことが分かるようになってきます。

アーユルヴェーダでは、ハーブをこんな風に見ていきます。

シャタヴァリ
学名 Asparagus racemosus
使用部位 根
グナ(属性) 重性 油性
ラサ(味) 甘味 苦味
ヴィールヤ(薬力源) 冷性

作用するドーシャ ピッタとヴァータを鎮静

アーユルヴェーダでは

「異質なものは異質な性質を下げ」、「同質なものは同質なものあげる」
という法則がありますから、 このグナとよばれる属性を見れば、どのドーシャに影響を与えるものかわかります。 

 

この場合、重い性質と油性があるので、 軽いという性質のピッタとヴァ―タを下げるし、油性を持つので反対の性質である乾燥性を持つヴァ―タをさらに下げることが分かります。

また、味(ラサ)からも 甘味も苦みも冷性を持つ味なので、冷却効果が高く、ピッタを鎮静することが分かります。


また、甘みは地元素と水元素からできているので、同じ地元素と水元素からなるカパを高め、体を滋養し、組織に潤いを与えてくれるだろうことが想像できるようになります。

また重性があることから、消化にはやや重くアーマがあるときやカパが高い時には摂取を控えたほうが良いことが分かります。

このように見ていくと、初めてのハーブでも匂いを嗅いで、少し齧ってみると、その性質がなんとなく分かるようになってきます。

プラバーヴァと呼ばれる特殊作用もありますから、完璧にはわかりませんが、大きく間違えることはそうそうないでしょう。 

 

また、プラヴァーバのハーブは特に良い使い道がありますので、特別に覚えておくいいです。 

さらに、その形からも、そのハーブが持つ効果が感じられるかもしれません。
 

例えば、このシャタヴァリは、大地を抱きしめるようにたくさんの根でがっちり地面に固定されています。
そしてその根は多くの水分を含み、とてもみずみずしいものです。

キーワード 大地・水・がっちり・抱きしめる・潤い・・・

これだけで、アーユルヴェーダを学んだ人なら、あぁ、これはカパのハーブだな。
ヴァータを下げるな・・・って、わかっちゃいますよね?

アーユルヴェーダでは宇宙の成り立ちから植物、食物の性質、人間の性格まで、すべて同じ理論で説明してしまいますから、一度学んでしまうとすべての現象を自分の中で整理し、理解するのにとても役に立つとおもいます。

今年のアーユルヴェーダ学会東京総会では、日本の老舗アーユルヴェーダスクール3校が1日の講座を分担してアーユルヴェーダの基礎的な理論や日常の過ごし方、ハーブの使い方など講義をする前代未聞の企画が実現するようです。

https://oneday.ayv-society-tokyo.com/?fbclid=IwAR2Rcs8Z5i4fA3lWRs_qXjt_BsKsg2HAggMnHkv5EQ_ehlD1GOydEF6KW_k

初心者でも楽しい1日講座です。ご家族やお友達を誘い合って、ぜひご参加くださいとのことです。


小さなお子様連れの参加でも特別モニターを設置した別の部屋で見ることができる?そうです。
(↑ これは伝聞ですので、ご希望の方は事前に事務局に確認してくださいね)

さて、話は戻って、シャタヴァリ。これらの性質を見たのち、このハーブが持つ作用(カルマ)を見ていきます。
すると、今まで見てきた属性やラサ、薬力源などが、こういう形ではたらくのか!と納得できるので覚えやすくなります。

シャタヴァリの持つ作用は 

 

滋養強壮・若返り・乳汁促進・抗ストレス・抗けいれん・神経鎮静・抗炎症・鎮静・冷却・利尿・催淫・去痰・抗菌・体質改善・抗腫瘍・など

苦味の原理と冷却の特性で胃炎や消化性潰瘍・胃酸過多・クローン病や潰瘍性大腸炎を含む消化器系の炎症性疾患を冷却して鎮静する。 

同じ原理で血液の不均衡による障害や、にきびなどの皮膚の状態に効果的。

栄養特性と冷性によって疲労をやわらげ筋肉量を改善。

優れた抗老化剤

前立腺の若返り作用と精子の質・量を改善

ピッタを緩和することによって、知能の向上・視力の改善・出血障害・下痢を緩和・

冷却と潤いの効果は心まで及び、サットヴァ(聖性)なハーブとして、愛と献身の気持ちをもたらすと文献にはあります♪

今日も長文お付き合いくださりありがとうございました。


先週掘り出し、今日粉になったばかりの出来立てシャタヴァリパウダーはこちら♪ ↓ ポチっ

http://tubokusa.com/index.php?%E5%95%86%E5%93%81%E7%B4%B9%E4%BB%8B#content_1_29