ブラジルの音楽や文化の噺!2回目
前回にはこんな事を…
大きく文化圏を2つに分けて表現すると(詳細はまた別途に…)
■カンドンブレ・ジ・ケトゥ(Candomble de Ketu)
主に、ヨルバ語(Yorba)圏の人々の集まりをケトゥと…
□カンドンブレ・ジ・アンゴラ(Candomble de Angola)
主に、バントゥ語(Bantu)圏の人々の集まりをアンゴーラと…
話しましたが。
第2回目の今日は、
カンドンブレ・ジ・ケトゥ(Candomble de Ketu)
ヨルバ語(Yorba)圏の人々の集まりをナッサオン・ケトゥと呼ばれていますが、主にスティック(アギダビ)を使って叩くのが特徴です。
ただし、…イジェシャ Ijexa(オリシャのオシュンに関する或る種の伴奏)だけは素手で叩きます。また、オシュン Oxumの伴奏は、イジェシャに限らず他の多くのリズムが在るので、間違えないように!(注、イジェシャは素手だがアンゴラではない!)
あっ、太鼓の話をし忘れましたね!
使われる太鼓は、アタバキ(atabaque)と呼ばれ、ketu,Angola共通で、アラブ語が由来だと言われています!
音色の低い方、そして、オガン Oganと呼ばれるバテリアの序列で、偉い方から(笑)…フン(Rum),フンピ(Run-pi)、レ(Le)
大・中・小という事になります。
信仰上、バテリア(Ogãn)には守護霊などが憑依する様な事は決してないので、陶酔して目を閉じて上を向いて叩く様な姿はしては行けません!(笑)
これは、アギダビ(スティック)の使い方が良く解る勉強会の風景です。リズム名はイル(Ilu)、かなり早くなる叩き方です!
トッキ・イル - イアンサン
オリシャには、それぞれの歌や物語に、それぞれのリズムが存在するので…
リズム=オリシャという事にはならずに多くの組み合わせが存在します。正確にはベテランの司祭や、オガンしか把握していないので学習するには大変な努力が必要です!
これはアフロの学習システムですが、小太鼓のリズムを覚えたら、次に中太鼓のリズムを練習し、アンサンブルを習得した後、大太鼓を勉強するのが通常行われる学習システムなのです。
これは、アフロキューバやアフロカリビアンも共通のアフロ学習システムなのです。
自分のリズムを叩きながらも、他の人のリズムや音色を聴いて自然に覚えていくから忘れない!そんなすばらしい学習方法です!
次回は、リズムの名前やオリシャ、歌との関係性について…