silver Seoul①ー5
「だ~か~らぁ!なーんでまだ帰ってないのって言ってんの銀さんわぁ!!ちゃんと言ったよね???俺が帰ってくるまでに家に返すって!!寝てるなら起こせばよかっただろ~?」
襖の向こう側から聞こえる銀さんの声。
本当なら起きて、謝りに行くべきなんだろう。
私が邪魔者なのはわかりきったことだし、そのせいで神楽ちゃんや新八くんが怒られてるのも承知してる。
それなのに、ここから追い出されたら、行く場所がないのが怖くて、寝たフリして布団に入ってる。
部屋の向こうから漏れる光が眩しい。
窓の外はもう真っ暗。
長い時間寝ていたんだろうな。
「銀ちゃん、何カリカリしてるアルか??依頼主が嫌だったアルか?」
「そうですよ、銀さん。それに、ノアさん、家に帰りたいけど帰れないって言ってましたし、何か事情が・・・」
新八くんの言葉を遮って、銀さんが声をあげた。
「どーせくだらねぇ親子喧嘩かなんかだろ?あれぐらいの年頃の娘はなぁ…パパと同じようにパンツを洗いたくないーとか難しいんだよ。」
「私も、銀ちゃんと一緒に洗いたくないネ。なんか不潔な感じするアル。」
「傷ついたー!銀さんめーっちゃ傷ついたよ神楽ちゃーん!!」
「とにかく、今日ぐらいはノアさん・・・」
「今回の依頼はよー引き受けたくなかったんだけどよー」
「オイこら、見事にスルーしないで下さいよ、見事に。まぁ、いいや。どんな依頼だったんですか?」
ここで少し間があいた。
「真撰組の隠密調査。なんでも、テロ犯が紛れこんでるらしくてよ。見つけてくるってのが仕事内容。」
「なら、近藤さんに事情を話せばいいじゃないですか。姉上の名前を出せば・・・」
「いや、誰にもバレちゃいけねぇんだとよ」
はぁ~と銀さんがため息をはく。
新八くんも神楽ちゃんもいい案が出ないらしく、黙りこんだ。
「・・私たち、あいつらに顔バレてるアル。だからバレないなんて難しいアル。」
確かに、面識のある相手なら、無理な仕事だろう。
だとしたらあの3人では無理。
・・・その仕事ができる人間はこの家の中には恐らく1人。
きっと、面識がない私ぐらいだろう。
でも、所詮は部外者。
私も小さくため息をついた。
襖の向こう側から聞こえる銀さんの声。
本当なら起きて、謝りに行くべきなんだろう。
私が邪魔者なのはわかりきったことだし、そのせいで神楽ちゃんや新八くんが怒られてるのも承知してる。
それなのに、ここから追い出されたら、行く場所がないのが怖くて、寝たフリして布団に入ってる。
部屋の向こうから漏れる光が眩しい。
窓の外はもう真っ暗。
長い時間寝ていたんだろうな。
「銀ちゃん、何カリカリしてるアルか??依頼主が嫌だったアルか?」
「そうですよ、銀さん。それに、ノアさん、家に帰りたいけど帰れないって言ってましたし、何か事情が・・・」
新八くんの言葉を遮って、銀さんが声をあげた。
「どーせくだらねぇ親子喧嘩かなんかだろ?あれぐらいの年頃の娘はなぁ…パパと同じようにパンツを洗いたくないーとか難しいんだよ。」
「私も、銀ちゃんと一緒に洗いたくないネ。なんか不潔な感じするアル。」
「傷ついたー!銀さんめーっちゃ傷ついたよ神楽ちゃーん!!」
「とにかく、今日ぐらいはノアさん・・・」
「今回の依頼はよー引き受けたくなかったんだけどよー」
「オイこら、見事にスルーしないで下さいよ、見事に。まぁ、いいや。どんな依頼だったんですか?」
ここで少し間があいた。
「真撰組の隠密調査。なんでも、テロ犯が紛れこんでるらしくてよ。見つけてくるってのが仕事内容。」
「なら、近藤さんに事情を話せばいいじゃないですか。姉上の名前を出せば・・・」
「いや、誰にもバレちゃいけねぇんだとよ」
はぁ~と銀さんがため息をはく。
新八くんも神楽ちゃんもいい案が出ないらしく、黙りこんだ。
「・・私たち、あいつらに顔バレてるアル。だからバレないなんて難しいアル。」
確かに、面識のある相手なら、無理な仕事だろう。
だとしたらあの3人では無理。
・・・その仕事ができる人間はこの家の中には恐らく1人。
きっと、面識がない私ぐらいだろう。
でも、所詮は部外者。
私も小さくため息をついた。
silver Seoul①ー4
しんせんぐみ・・・
あまり勉強熱心だとはいえない私でも知っている、その名。
確か江戸時代の警察みたいな団体。
池田屋の事件とか、何かの本で読んだ気がする。
とにかく、江戸時代だ。
ってことは、私はタイムスリップしたの?
それならみんなが着物着ているのも説明がつく。
でも・・・
神楽ちゃんの服はチャイナ服だし、この間一瞬見た街は、現代と変わらない感じだった。
さっきから神楽ちゃんが誰かのことを、『サド』って呼んでるけど、多分、サドティックからきてるんじゃないかな。
だとしたら完璧に横文字。
江戸時代だけど、私の知らない江戸時代。
タイムスリップなんて可愛らしいものなんかじゃない。
ここは、異世界だ。
目の前は真っ暗なのに頭の奥は真っ白。
帰れない。
漠然とただそう思った。
数秒後、ようやく涙が溢れた。
「どうしたアルか!?」
「ノ、ノアさん!?!」
私の涙に気付いて、2人は慌て出した。
「・・・帰りたい。」
「「へ?」」
2人揃って間抜け顔。
こんな場面じゃなかったら大笑いしたいぐらい。
「帰りたいのに・・・・・帰れないの・・」
そう言ってワッと泣き崩れた。
遠慮がちに新八くんの手が頭を撫でてくれる。
すぐにその手を神楽ちゃんが叩いて、私を抱き締めてくれたけど。
「話しは後ネ。とにかく今は泣くヨロシ。」
「か、神楽・・・ちゃ・・ん・・・」
意味もなくその名を呼ぶ。
神楽ちゃんといると不思議に懐かしい感じがする。
なんでかは分からないけど。
涙が枯れた頃、私は泣き疲れて眠っていた。
神楽はその寝顔を見ながら、少し引っかかることがあった。
白い肌に、青い瞳。
髪の色は黒だけど…
「私に似てる・・・」
自分とノアが、とても似ているような気がした。
まるで
親戚のように。
あまり勉強熱心だとはいえない私でも知っている、その名。
確か江戸時代の警察みたいな団体。
池田屋の事件とか、何かの本で読んだ気がする。
とにかく、江戸時代だ。
ってことは、私はタイムスリップしたの?
それならみんなが着物着ているのも説明がつく。
でも・・・
神楽ちゃんの服はチャイナ服だし、この間一瞬見た街は、現代と変わらない感じだった。
さっきから神楽ちゃんが誰かのことを、『サド』って呼んでるけど、多分、サドティックからきてるんじゃないかな。
だとしたら完璧に横文字。
江戸時代だけど、私の知らない江戸時代。
タイムスリップなんて可愛らしいものなんかじゃない。
ここは、異世界だ。
目の前は真っ暗なのに頭の奥は真っ白。
帰れない。
漠然とただそう思った。
数秒後、ようやく涙が溢れた。
「どうしたアルか!?」
「ノ、ノアさん!?!」
私の涙に気付いて、2人は慌て出した。
「・・・帰りたい。」
「「へ?」」
2人揃って間抜け顔。
こんな場面じゃなかったら大笑いしたいぐらい。
「帰りたいのに・・・・・帰れないの・・」
そう言ってワッと泣き崩れた。
遠慮がちに新八くんの手が頭を撫でてくれる。
すぐにその手を神楽ちゃんが叩いて、私を抱き締めてくれたけど。
「話しは後ネ。とにかく今は泣くヨロシ。」
「か、神楽・・・ちゃ・・ん・・・」
意味もなくその名を呼ぶ。
神楽ちゃんといると不思議に懐かしい感じがする。
なんでかは分からないけど。
涙が枯れた頃、私は泣き疲れて眠っていた。
神楽はその寝顔を見ながら、少し引っかかることがあった。
白い肌に、青い瞳。
髪の色は黒だけど…
「私に似てる・・・」
自分とノアが、とても似ているような気がした。
まるで
親戚のように。
silver Seoul①ー3
みんなで笑って話しているとガラリと襖が開いた。
「ったく・・・うっせぇんだよ!!!!!」
シーンと静まり返った。
多分、20代くらいで、銀色の髪。
なんか目は・・・
死んでる。
そんな男の人がダルそうに立っていた。
「あぁ、銀さん。帰ってたんですか?依頼のほうは・・・?」
新八くんがその男を見て笑顔になった。
神楽ちゃんも嬉しそう。
でも・・・
なんか嫌…だな。
いい人なんだろう。こんなに慕われてるし。
でも、どこか、野生の匂いをさせる人だ。
血の、匂い。
嗅覚よりも感覚だけど。
なんか、怖い。
無性に逃げ出したくなってしまう。
なんでかな。
「で?あの子は何よ?あの子は!銀さん、拾ってくるのは定春が最後って言っただろ~?」
「違うネ!ノアは私の友達ヨ!!銀ちゃんがいない間に友達になって、倒れてたから看病してたネ!!」
「おいおい、神楽ちゃ~ん?『友達になって』と『倒れてた』の間に何が起こったんだ?隕石でも落ちましたかコノヤロー」
「と、とにかく!ノアさんは本当にいい子なんで!!!」
新八くんが折り合いをつけるように言っ
「ったく・・・うっせぇんだよ!!!!!」
シーンと静まり返った。
多分、20代くらいで、銀色の髪。
なんか目は・・・
死んでる。
そんな男の人がダルそうに立っていた。
「あぁ、銀さん。帰ってたんですか?依頼のほうは・・・?」
新八くんがその男を見て笑顔になった。
神楽ちゃんも嬉しそう。
でも・・・
なんか嫌…だな。
いい人なんだろう。こんなに慕われてるし。
でも、どこか、野生の匂いをさせる人だ。
血の、匂い。
嗅覚よりも感覚だけど。
なんか、怖い。
無性に逃げ出したくなってしまう。
なんでかな。
「で?あの子は何よ?あの子は!銀さん、拾ってくるのは定春が最後って言っただろ~?」
「違うネ!ノアは私の友達ヨ!!銀ちゃんがいない間に友達になって、倒れてたから看病してたネ!!」
「おいおい、神楽ちゃ~ん?『友達になって』と『倒れてた』の間に何が起こったんだ?隕石でも落ちましたかコノヤロー」
「と、とにかく!ノアさんは本当にいい子なんで!!!」
新八くんが折り合いをつけるように言っ