ボディリセット直。
から、こんばんは
「あれ、、私なんで泣いてんだろう、、、」
「すみません、、、」
施術後、そう言って目頭を押さえられたEさん。
山口県からお子さんの施術のために通われ、
前回からお母さんも施術を受けられるようになりました。
悲しくも何ともないのに、
泣けてきてしまう。
当院で施術を受けられる方にはよくあることです。
私達の体は、
脳→脊髄→神経→筋肉
という順路で指令が伝わり、動いていますが、
それを逆手にとって、
筋肉→神経→脊髄→脳
という経路で、脳に働きかけてしまおう
というのが当院の考えです。
「そんなことが可能なの???」
と思われるかもしれませんが、
可能です。
というより、脳は、24時間、ノンストップで聴覚、視覚、触覚、嗅覚など体の体表にものすごい数仕込まれた感覚受容器という感覚器官を通して、外界の情報を吸収しています。
少し意識してみてください。
あなたがこのブログを読んでいるこの瞬間も、
あなたの体は、目が画面を見ているだけでなく、
パソコンや携帯の画面の周辺に見えている机や、ペンや、置物や携帯、カレンダーなどが見えていると思います。
あなたの耳には、外から聞こえてくる車の音、
テレビの音、子どもの声などが入ってきていると思います。
イスの座り心地や、腰の張り、ひょっとしたらどこかが何となくむずがゆい感覚があるかもしれません。
意識している、していないにかかわらず、
こうした情報や刺激は、常に脳に届けられており、
あなたの脳は常にそれを判断して指令を出しています。
もう自分では忘れてしまっているけれど、
がまんしていたこと。
辛かったこと。
悲しかったこと。
悔しかったこと。
私なんて、、、と自分を責めたこと。
そんな感覚の記憶は、無意識(心のいちばん深いところ)の中にしまいこまれ、何らかの形で体の緊張を生み出し、それを筋肉(筋膜)が記憶しているのです。
だから、
私達が意図して働きかけている脳幹(潜在意識の中枢)という部分からの指令を受けて筋肉がゆるんだとき、
あなたの心が忘れていた、忘れたことにしていたはずの
数々の記憶によって起こった緊張の歴史が、
筋肉が緩むとともに、ヒモ解かれていきます。
「えっ。ウソ! 痛くない!」
と喜んで帰られる患者さんの姿を見るのも嬉しいですが、
オイオイ、ボロボロ、ひとしきり泣いて、心も身体も完全にリセットして帰っていかれる患者さんの姿を見るときが、
「ああ、治療家になって本当によかったな~」
と思える瞬間なんです。