読売日本交響楽団 定期演奏会
指揮:下野竜也
メシアン/われら死者の復活を待ち望む
ブルックナー/交響曲第5番
指揮の予定だったローター・ツァグロゼク氏が、入国規制で来日できず、下野さんが代役。
ツァグロゼクさんのブルックナー、非常に楽しみにしていたのだけど、まぁしょうがない。
最初にメシアン。
編成は弦楽器なしの吹奏楽。メシアンらしく、打楽器群が大活躍。
金管のロングトーンが多く、その中を、銅鑼とかゴングが、ガンガンなる。
面白い作品だけど、30分近くで、ちょっと長い。
きょうは、ブルックナー1曲でも良かったのではないかと思いました。
休憩をはさんでメインのブルックナー。
いかにも読響らしい、重心が低くて分厚いサウンドが、この5番に相応しい。
最初のメシアンで、音出し十分だったせいか(?)、最初からガンガン鳴らす。
クライマックスまで持つのだろうか、ちょっと心配でしたが、杞憂に終わりました。
下野さんの音楽作りは非の打ちどころがなかったです。
適切なテンポ設定、ゴージャスな響きと、ブルックナーを聞く楽しみを存分に味あわせてくれました。