半同棲生活をする相手が借りる物件だ。
“半”同棲という言葉に特に意味はなくて、強いて言うならば自分の拘束のためだと思う。更に言えば洗脳。
何かをしてもらうならばそれ相応の何かをしてあげなければ。
今はそれが義務感でも、いつかは変わるはず。
きっといつかは俺も彼を好きになれる。それが義務だとしても。それを愛とは呼ばないのだとしても。
彼が愛だと思ってくれればそれでいいのだと思う。
それで上手く出来るほど『同棲』は簡単なものではない。だからこその『半』なのかもしれない。
様々な感情が中途半端な今がそのまま現れているのだと思う。
全ての人間関係も曖昧なまま。
半同棲生活を始めれば何かは変わるだろう。