昨日風邪をひいていたのでテレビをみていました。
フジテレビの歌手50年史。夜のヒットスタジオを中心に、60年代から現在までの伝説の歌手を集めていました。
見始めたら釘付けになりました。
昔の石川さゆりや五代夏子、藤圭子のきれいな事きれいな事、
ピンクレディーやキャンディーズ、山口百恵や松田聖子などオーラムンムンです。
ものすごいキラキラしている。
昔のテレビがいいと思えるのは単に今の娯楽がテレビ以外にライフスタイルが変わったからとか
他のインターネットなどの媒体が増えたからなどということではないような気がします。
一つには
昔のアイドルは庶民には普段見ることのない届かない手の届かない存在であった事。
二つには
常に笑顔で疲れていても振り付けは完璧、ロボットのように精密でエンターテーメントに徹していること。
三つめには
ピンクレディーやキャンディーズなどは活動期間は7年と短く絶頂期に引退していること。
これが
伝説となりスターであり続ける要素ではないでしょうか?
最近ではBOOWYやXも絶頂期で引退して活動期間も短いです。
後、最近は復活しているバンドもありますが、復活しないでもう2度とみられない事も必要ですね。
逆の例でいうと
一時代を築いたモーニング娘。たばこ事件や彼氏などのゴシップで凋落しました。
最近では素人と生活が変わらないこと、ウケナイネタを繰り返すことで笑いをとったり、
馬鹿を自慢したり、番組でかんだりとプロフェッショナリズムの欠如や
なんか番組の中にいる人たちが楽しければいいのかなあというような
オーディエンスを軽視した言動が多いような気がします。
今はエンターテーメントというよりは学芸会に近いのかなあと思います。
たいした技術がなくてもテレビに出れる。
昔の人は芸能人が芸能人を演じることが当たり前でした。
プロダクションkからきつい管理をされていたからです。
今もアイドルとして生きる伝説になっている松田聖子と郷ひろみ。
今も松田聖子を演じていますし、郷ひろみも郷ひろみという職業に徹しています。
そういえば昔
郷ひろみと松田聖子が別れる時記者会見で
「生まれ変わったら一緒になろうね」
ヒュー★誰がなんちゅう台本書いてんねんて思いますが、
芸能人としてのラブロマンスを象徴づけた一言だと思いました。
最近一番売れた曲といえば宇多田ヒカルだと思います。
彼女も彗星の如く現れ、ラジオから火が付きメディアにも露出しなかったため
あの子は誰だという憶測から初アルバムが400万枚のヒットを記録しました。
これも一重に歌手の歌唱力は勿論のこと、歌手をプロデュースする
プロデューサーあっての話だと思います。
昨日テレビを見ていて、懐かしいというよりは新鮮でした。
いい曲は普遍的にいい曲だと思いますし、少しもアイドルたちが色あせない。
はっきり言って歌唱力など技術や見せ方などは今の方が何十倍もうまいと思います。
しかしながら、あの時代にうたっている方たちの方がすごくプロフェッショナルだと思いますし、
彼女達の素材そのものにオーラをまとっているのでキャラがはっきりしている。
なんかインパクトがすごく大きかったです。
エンターテーメントの真髄を見たような気がしました。
今は芸能人が等身大でありのままの自分をさらけ出せるようになりましたが
それが面白くなくさせているような気がしました。
やはりスターとは人々とは一線を引いた人間離れした存在なんだと思います。
だから昨日でてきた今の堀ちえみさんや松本伊代さんは今もお綺麗なんですけど
堀ちえみさんや松本伊代さんのファンだった方は見たくないんじゃないかなあと思います。
その中で今でも昔のアイドル路線を継承しているのがジャニーズです。
得にSMAPまではアイドルだなあという感じがします。
TOKIOぐらいになると夜な夜な松岡や山口はベルファーレやTWO FACEにいましたし、浜あゆも。
キムタクも昔イエローにいましたが、やはりSMAPは国民的アイドルな気がしますよね。
やはり、ファンがアイドルに臨むものって永遠の存在であってほしいと思うのではないでしょうか?
だからジャニーズはスキャンダルにはやたら厳しい!
それはファン思ってのことだと思います。
そんな中、昨日阿久悠さんが作ってきたものの偉大さ改めて感じました。
それは人の心に生き続けるスターの存在なのかも知れないですね。
昨日ふと、プロデューザーというもののあり方に関しては考えさせられました。
昔は作り手サイドもいいものを発掘しようとか育てようとかそういう気概のある
いい時代だったのかも知れませんね。
今はコスト優先で逆にスターがテレビにでれない時代なのかも知れない。
そんな事を思った金曜日の夜でした。