英雄色を好む、とは昔から言われていることであるが、英雄とまでいかなくとも、一般社会でも出世して行く奴らってのも大いに色を好んでる気がする。
入社以来、だいたいみんな同じように昇進試験を受け、同じように昇進してきたが、これくらいの年次になると、横並びだった同期はぼちぼち出世する奴、しない奴のコントラストというものは見えてきて、なかなかに残酷なものである。もちろん社内で初期から割と浮いた存在で、かっこよく言えばアウトロー扱いされてきた私は後者であり、僅かな嫉妬を感じつつも、その状況を甘んじて受け入れている。私は人の下につくのも嫌いだし、人を下につけるのも嫌いな、グレた一匹狼気取りな男なのだ。
さて、同期の中でも出世頭として、それぞれ組織の長として収まる二人がいるが、考えてみれば二人ともとてつもなく下半身にだらしなくエロい奴らだった。
そのうち一人は、実際に若手の頃、飲んで寝ている私の横で派遣社員のねーちゃんと半ば強引にSEXをおっぱじめたという猛者だ。いまや常識人、かつ優しいおじさんの様な顔をしているが、その仮面の下に牙を生やした野獣である。ちなみに、上記の事件の時は奥さんが3人目の子供を腹に宿している時だった。
もう一人は、若手時代に私と共に海外に派遣されていた奴で、当時は彼女、いまの彼の妻という存在がありつつも、現地でプロアマ問わず女を漁りまくる性欲に溢れる男だった。他社の駐在員の妻に手を出したり、現地の高級クラブのホステスと付き合ったりしたりしたときは流石にやり過ぎだろと思っていたが、いまや同じく優しい落ち着いた雰囲気を醸した組織の長の顔をしており、かつての性獣の顔を想像できる者はいないだろう。
彼らに共通するのはもちろん強烈にエロい、ということだが、特筆すべきは、誰にでも生じるであろう性欲に対して、己のそれを満足させるためにリスクを怖がらずに行動するバイタリティである。つまり、性欲に対して、手軽にシコって済ますのではく、リスクや手間をとっても、それに対する効用を最大化するための努力を惜しまないということにある。
さらに言えば、その時その時で自分の立場を都合よく解釈し、その瞬間のリターンを取りに行く、という点もある。上記の二人の例で言えば、妊娠中の妻や子供らの父、あるいは彼氏という立場を一旦無いことにして、ある意味で冷酷に自分の立場の切り替えをして、決断ができる、ということである。
ビジネスの世界での成功というものも上記のように、ターゲットに対するリターンを最大化させるために労力を厭わないバイタリティと、そのために、そのシーンに応じた立場を演じ切る、身の処し方の巧みさと解釈力、そして決断力が求められるような気がする。それらは多くの性豪の共通する特徴のような気もしている(そんな奴らがノサバル当社が狂ってるのかも知れませんがww)。だから、やはり色を好む奴が社会じゃ成功してるような気がする。まぁ、そんな人間になりたいかと言われれば、私が志向する方向性とは全く違うのだが。
さて、私はいま駅のサンマルクカフェにてアイスコーヒーを飲みながらこうしてフリック入力している。窓際に座る、タイトなTシャツを着たおねーさんのお胸の膨らみと白い二の腕に、いくばくかのムラムラめいたものを感じるが、湧き上がってくる性欲は無い。…禁欲5日目。何だか、先日のフーゾクでのゴムなし挿入事件以来、どーも性欲がどこかに行ってしまった。そして、何故だか罪悪感の様なものも残っており。まぁオナ禁をするには好都合かも知れんが…我ながら、こりゃ出世しねーわなww