今日はどんなことがあるだろう。今日は誰と会えるだろう。今日は何をしてやろうか…。
 …目が覚めた瞬間から、その日への期待感、モチベーションがあふれてくる。万能感に包まれている。…オナ禁による覚醒モードだ。
 
 毎朝、私は5時からの活動開始に向け、4時50分にアラームをセットする。しかし、何故だか、毎朝それより先に目が覚める。下手すると3時ころから目が覚める。就寝時間に関わらず。毎日ワクワクして目が覚め、起きるや否や、すぐに活動を始められる。毎日が楽しい。仕事の苦労でさえ、「どんどん来いや!」というような気構えになる。妻は突然、人が変わったかのように活動的になった私を見て躁鬱病のソウに入ったのではないか、と本気で心配していた。それだけオナ禁による覚醒モードは強烈だった

 この禁欲修行を初めてしばらくは効果という効果は感じていなかった。正直なところ、意味もあまり感じれられんし辞めちまうか、と何度も考えた。はじめの1週間程はただただムラムラに耐える日々で、常に半勃ち状態だった。2週間目ほどからはエロ思考がだいぶ抜けてゆき、もちろん全くそういうことを考えないということは無いのだが、囚われるということもなくなってきた。話のネタくらいに続けてみるか、くらいの感覚になった。
 この禁欲生活のターニングポイントになったのが、3週間目に入ろうかという頃である。その頃には、何となくうっすらとテンションやモチベーションの上昇を感じ初めていた。(…たぶんつづく)