妻の従兄弟が帰省したとかで、妻子は叔母の家に泊まりに行った。私は土日フリータイム。色んな意味で台風一過、ほっとしたぜ…。というわけで、私はひとり、当地からフェリーで2時間ほどの離島に行くことに。ナイスタイミング!


 その離島には独身ラストの数年、よく行った。年に二、三回は一人で行ってたかな。初めて行ったのは、まだ元彼女、妻とケコンする前のラスト彼女と、まだ付き合っていた頃だ。その元カノと、ガイドブックに載っていた寿司屋に行ったところ、私はモーレツに感動したのだった。何というか、寿司という概念を吹っ飛ばされるようにモーレツに感動した。ガイドブックに載ってるとはいえ、裏道にひっそりあるような小さなお店なのだが。もちろん素材が良いのは当たり前として、シャリの柔らかさ、程よい酸味、何と表現すれば良いのかわからんが、寿司となって一体化した素材とシャリが口に入った瞬間の、心にまで浸透する様なほわっとした甘味。…うまく食レポできんが、兎にも角にもとてつもなくうまいのだ。そして考えられん程リーズナブル。


 それ以来、私はその寿司屋の寿司を食べるためだけにその離島に行くようになった。

昼にフェリーで到着

→寿司屋で焼酎と共に寿司を食う

→宿で休憩

→夜も寿司屋で食いまくり飲みまくり

→一泊

→昼飯を寿司屋で飲みまくり食いまくり

→夕方カエル、

という一泊二日で寿司三食、観光一才ナシ、ひたすら寿司のみを食い続けるという、独身ならではのソロ寿司旅行を度々していたのだ。これこそがリアルすしざんまい、である。流石にそんな食い方をする奴はいなかったようで、いつのまにか大将夫妻には顔を覚えられ、親しくさせてもらうようになった。結婚してからは、頻度はだいぶ減ったが、家族と、あるいはそれに両親、義両親を連れて何度かいった。みんな納得のウマサだ。

 

 コガネを持ってからというもの、たまには高級店に行ってみたりもするし、接待で連れられたりもするが、どうしてもあの店のあの寿司には敵わない。たぶん銀座なら4、5倍、下手したら10倍の値段はするだろう(まぁザギンでシースー食うっていう気分の高揚感はありますよね。特に田舎モン的にはw)。

 先日も適当にYouTubeを見てたら、そのお店を紹介してる旅系ユーチューバーがいて、ちょうど懐かしく思っていたところだ。そして、一人で行くのは久しぶり。だから、カウンターに座ってゆっくりと大将夫妻とお話しするのも久しぶりだ。

 

 もう若い時のように昼夕連続して寿司と酒の乱れ食いなんてことは出来んが、おっちゃんなりの渋いアダルトな寿司の愉しみかたをしてきたいものである。

 

 もはや禁欲とは全く関係のない日記になってしまったw 禁欲86日目である!