自宅にて在宅勤務。妻は仕事へ、愚息どもは保育園へ。私はいつも通り、ため息をつきながら自室にて仕事。今日は会議もなく割と余裕のある日だ。窓外は晴天で、目の前の国道からはひっきりなしに車の音が聞こえてくる。この車の行き先や目的はそれぞれ、その車の数だけあるんだよな、なんてことをふと思うと、この小さい自室に閉じこもってることが何だかより窮屈に思えてくる。きっと数時間後にはとんでもなく遠くにいるトラックなんかもいるんだろうな、なんて想像して。…とはいえ、私は水槽の中で飼われた養殖魚の様な存在だ。水槽の外に出れば、泳げ!たい焼きくんの様に食われてしまうだろう。

 …なんてことを思いながら、「あ〜疲れた。さてサクッとシコるか!」なんて当たり前の様に考えてしまったのは、それだけオナニーが、まるで喫煙者にとってのタバコの様に、習慣化してしまっているからだろう。いかんいかん、と思い直すこと数度。

 

 真面目な顔をしてる親、学校の先生や、上司を見て、30代や40代になれば悟りを開いて煩悩やエロから解放されるのかなぁなんて若い頃は思っていたが、結局はこんなもんである。私もそういう意味では外からみたらある程度、聖人に見えるかも知れん。が、実態はただのシコシコおじさんである。