映画、三谷幸喜の「ザ・マジックアワー」の中で、ひと際、笑いを誘うシーンがあるのだが、面白いことに全員、誰もふざけてなどいない。
妻夫木聡氏が演じる「びんご」は、嘘がバレたら命に関わるし、
佐藤浩市氏が演じる「村田」は、俳優業ががけっぷちで真剣であるし、
西田敏行氏が演じるマフィアのボスは、シリアスでしかない。
全員が真面目であるのに、全員がズレていることで笑いが起きている。
実は、私達の世界もそうなのである。みんなが自分が正しいと思うことを真面目にしているだけで、はたから見たらエンタメである。
例えば、誰かがこう言った、
「ふざけてないで真面目に考えてよ!」
恐らく、相手は真面目なのである。真面目に考えて、答えが分からなかったから気の利いた言葉も言えなくて、ふざけた振る舞いをしてしまった真面目さの結果である。
また誰かが言った、
「君の言う理屈はおかしい!」
しかし、この言葉が通るなら、まだ理屈を知らない子供が言うことは全部おかしくなるし、子供が無知なことを言っても至って真面目に子供をやっているだけである。
また誰がが言う、
「夢ばかりみてないで現実を見なさい」
真面目に夢を見ている人と、真面目に現実を見ている人の滑稽な会話でしかない。
こうして見ていくと「みんな真面目にズレている」だけ。
「人生は、真面目のズレが作る、エンタメなんだよね」
今日、書きたかったのはこれです。
「人生を楽しもう」という言葉は、ここから生まれるんだ(と僕は思っている)
真剣に深刻に生きている時、「これが楽しめるか」「楽しんでる場合じゃないだろう」と思う時があるね。でも結局、一つのエンタメを創造していることになる。戦争映画とか、悲しいドラマが、映画とドラマというエンタメ枠として成立していることにも、あれ?と思わされる。
どうぞ、真面目に生きてみたらいい、それは最高のエンタメを創っているから。
常識に真面目に生きる人と、非常識に真面目に生きる人がいるだけ。
そして、結局はどちらも、はたから見たらエンタメを創っている。
つまり、何をしてもそこに吸収されてしまうから「人生に間違いなんてない」
怖がらずにどんどん、世界を広げたらいいね✨
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