[ カレーを食べて世界を考える ] 玉ねぎ事情 | 千葉・南九十九里から トップアスリートのウエットスーツを作る社長ブログ

TPP参加へ日本も動き出した。


品目ごとの功罪はあろうが、日本だけ参加しない訳にはいかない。


資源の乏しい日本は、貿易で生きているのだ。


大局の見地から、未来を選びたい。




さて、玉ねぎである。


世界の玉ねぎ貿易の2割は、インド産だそうな。


そのインドが、急遽「禁輸出」し、世界の玉ねぎ消費にショックを与えている。




インド人は大の玉ねぎ好き。


カレーに必須。特に生で食すオニオンスライスは、日本の漬け物同様、毎日の食卓には欠かせないらしい。かのインド独立の父、ガンジーさんも菜食主義の玉ねぎ中心の食事だったとか。なにせ菜食主義を勧める友人五人で作ったグループ名が「Amalgamated Society of Onion-Eaters」玉ねぎを食べる共同社会だったのだ。


さしずめ僕は「Amalgamated Society of Izakaya-Eaters」でしょうか。
いや、Sake-Drinkersかな。






うほん。
さて、インドの玉ねぎである。


インドで玉ねぎが多く採れるのは、西インドのマハラシュトラ地方だが、昨年の10~11月の収穫期に記録的な長雨に逢い、12月に出回るはずの旬玉ねぎが供給不足となり、玉ねぎ価格は20日間で、346%に高騰。これでは庶民の口も黙ってはいまい。輸出などせず国内に解放せよ。となった訳だ。




意外にも、日本で玉ねぎが本格的に栽培されるようになったのは明治時代。食の西洋化とともに一気に普及したそうです。日本では北海道で55%が生産され、二位は佐賀県で15パーセント。こちらも意外ですね。




そして日本の玉ねぎ自給率は78%。一方、世界で取引されるの玉ねぎは年間7,000-万トンで、インドは中国に次ぐ二位の18%を占めています。これが入荷しなくなってる訳ですね。ふーん。市場は高値なのでしょうか。




今夜は玉ねぎ買って、大好きな「中華そば みたか」の焼豚切り落とし(チャーシュウ煮姿の両端を切り落としたもので、ラード絡みの香ばしさが旨い!)をネタにカレーを仕込みます。




旨いぞ!