みなさん、こんばんは
このブログをご覧頂き、有難うございます。
元銀行員の中小企業診断士で、産業カウンセラーで、メンタルレスキューカウンセラーの「しゅんさん」こと、本多です。
連日コロナウィルスの影響を受けて売上高が大幅に減少している方の相談を対応している私ですが、今日自分で気づいた事があります。
それは直近の月商が前年同月で20%減少位だとまだ良い方だと思ってしまった事で、苦しい状況で相談にこられている人の気持ちにしっかり配慮しなければいけないと思い、この記事を書くことにしました。
今回のセーフティネット保証については、私の経験からの個人的な見解ですが、バブル崩壊直後の保証制度やリーマンショック後の保証制度以上に従来よりも保証が受けられると思っています。
もちろん、申込金額や資金使途の妥当性を検証した上のことになりますが、数ヶ月前に借入を相談して断られた方はもちろん、現在借入金の元金返済据置中の方や、元金返済を猶予されている方でも相談してみる事をお勧めします。
保証協会の保証申込みの場合は、一般的に前回の借入から期間が短い、既存借入が元金返済据置中などであれば担当者や担当役席者の判断で難しいと応えていることがあります。
ほとんどの場合、その判断は正しくて、下手に期待させるよりも早く別の方法を勧めることは大切です。
ただ、今回の場合は今までは運転資金を借りる必要がない事業者が売上げの減少が大きすぎて止むを得ずに借入で乗り切らないといけない状況です。
ですから、私はこれ以上借入れは無理だと思って諦めずに、まずは取引金融機関に相談して貰いたいです。
逆に「自分は借入れの相談をしても無理だ」と、相談する前から諦めて高利の金融会社や闇金融はもちろん、「私に相談したら借り入れする事ができます」的なセミナーや営業の電話・FAXを信用して、結果高い手数料やコンサル報酬を払う羽目になるリスクがあります。
以前も書きましたが、世の中が荒れてくると悪いことをする人が増えます。その理由は、頑張って真面目に働いていた人が収入が減ったり、失業する事で悪い事だと分かっていても悪事に手を出す人が出てくるからです。
いわゆる振り込め詐欺に関わっている若い人の中には、親からの仕送りに頼らずにアルバイトに頑張っている学生も罪の意識を持たないままに結果的に犯罪を犯しているのが今の世の中です。
ここまでの話をまとめると、今回のコロナウィルスの影響は未曾有の出来事なので一般常識に捉われずにまずは取引金融機関に相談する事です。くれぐれも、美味い話に乗らずに頑張って下さい。
とはいえ、目の前の支払い資金が足りずにキャッシングやカードローン、金融会社で資金調達で対応することも否定はしませんが、銀行からの借入れまでのつなぎだとしっかり意識して利用し、銀行から借入れ出来たらすぐに返済すれば大丈夫です。
怪しい話に乗って多少の事務手続きをして貰って、安い金利で借り入れたのに高い手数料や報酬を払ってしまっては意味がありません。
私は先日、以前借り入れのお手伝いをさせて頂いた方から再び手伝って欲しいとの申し出がありましたが、今は最寄りの支援期間で無料で出来ると思ったので、まずはそこに相談する事をお勧めしました。
そして相談された金融機関の職員は従来の固定観念に捉われずに、真摯に取り組んでもらう事をお願いします。このような時にしっかり対応して貰えたら、どんな事があっても取引金融機関を変えることはないと思います。
少なくとも私が金融に関わってきた42年間では最も深刻な状況なので、お客様の命が関わっていると思って真剣に対応してもらう事をお願いします。
繰り返しになりますが、苦しんでいる方ほど美味い話には飛びつかないで下さい。
正しい方法でも無理ならば、事業を縮小することや止むを得ず廃業を選択することもあるかもしれませんが、そこから立ち上がって歩くためにも目の前の美味い話には気をつけましょう。
最後までご覧頂き、有難うございました。