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本日の日本経済新聞の夕刊に取り上げられていましたが、振り込め詐欺などの被害を防ぐために、金融機関の窓口で高額の支払い申し出にたいして預金小切手の利用を勧める取り組みが効果をあげているそうです。


詐欺の手法は当初、口座に振り込ませていましたが、大口の振込みには窓口やATMコーナーで事情を訊いたり、振込先口座が売買された不正口座が多かったことなどから、不正口座の開設防止対策が進んだことから、最近は宅配便で現金を送らせる方法や、代理人が直接受け取る手口が増えています。


そこで、静岡県などは警察と金融機関が協力して、高額の支払いには預金小切手にて支払い、引き出されることを防止しています


この預金小切手とは、銀行振出小切手や保証小切手とも言われています。通常、小切手は銀行に当座預金口座を持っている預金者が振り出し、商取引の支払いなどに使われますが、この預金小切手は当座預金がもちろん、預金口座がない人でも振り出すことができます


仕組みはどういうものかといえば、銀行に対してお金を預けて小切手の発行申込みをします。自分の預金口座から払い出して預けるのはもちろん、現金を持ってきて預けても結構です。銀行は預かったお金を別段預金という科目に入金し、ほかの預金とは別管理します。そして、そのお金の代わりに小切手を預金者に渡します


預金者は受け取った小切手を今度はお金を支払う相手に渡します。受け取った人はその小切手を銀行に持っていかないと現金になりません。銀行に小切手を持っていくことを、「呈示」と言います。


そこで、一つ重要なことがあります。預金小切手を発行してもらう時には、「線引き小切手」で発行してもらってくださいの線引き小切手は、小切手を銀行に呈示しても直接現金は支払われません。


必ず、取引がある口座に入金をしなければなりません。線引き小切手で新しく預金口座を作ることはできませんし、出来て間のない預金口座やほとんど使われていない口座への入金も通常は受け入れられないため、預金小切手を受け取った詐欺の犯人は必ず預金口座に入金にするしかないので銀行に来なければなりません。


その時の映像は防犯カメラに撮られていますし、その小切手が犯罪の疑いが高いと判明ししていれば、支払いを止めることができます。逆に線引き小切手でなければ、その銀行に行って現金に換金することはできます。もちろん、防犯カメラに映っていますが、犯人が別人に受取りに行かせることもありますので、くれぐれも「線引き小切手」で発行して貰ってください


本来、小切手の発行には発行手数料が必要ですが、銀行が勧めた場合や犯罪の恐れがある場合などは免除してくれる事もありますので、手数料に関しては、銀行に直接相談してみてください。疑わしいときには現金での支払いではなく、預金小切手(もしくは保証小切手)で支払いましょう。しつこいようですが、必ず線引き小切手での預金小切手で支払いましょう!


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