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前回の記事で予告していた通り、今回はリボ払いについて書きます。
最近のクレジットカードにはリボ払いが設定されています。カードによってはリボ専用カードと言うものもあります。後で詳しく書きますが、リボ払い専用カード(以下 リボカード)では支払いはすべてリボ払いになるので、注意が必要です。まずは、リボ払いの内容について説明します。
リボ払いとは、毎月の支払額を一定額に設定し、利用残高がある間はその言一定額を支払う方法です。
例えば、10万円のショッピング利用をした場合、通常は翌月に10万円1回払い(ボーナス1回や、2回払いなどもありますが)の支払い請求があります。
リボ払いにすると、毎月5千円や1万円の定額支払い金額を設定しているので、利用残高がいくらあっても次回の支払いはその定額分だけになります。
もちろん、金利がつきます。通常11~17%程度の金利ですので、結構な金利になります。しかも、利用残高に対し、毎月金利分が加算されていくので、利用していなくても利用残高が増えて行きます。
リボ払いが有効な時もあります。例えば、思いがけず大きな出費があったり、どうしても今買っておきたいものがあり、一回払いでは支払えないような時に請求が決まってからでも、一定時期までは翌月の請求分をリボ払いに変更することで、とりあえず支払いが可能な金額になるという緊急避難的な使い方です。
ただし、このような使い方(リボ払いへの変更)をいつもしていると、利用残高は減りませんし、金利が膨らんでいきます。普段は通常の1回払いにしておき、やむを得ない場合に限り、リボ払いに変更する方法を取りましょう。
カードを勧められて申し込むときに、リボカードを作るのは危険です。リボカードを利用すると、全てがリボ払いになりますので、支払いの余裕があるときでも定額の支払いで利用残高は少ししか減りません。
さらに賢い使い方として、やむを得ずリボ払いに変更した分があったら、手元資金に余裕があるとき(ボーナスが入った時など)に、カード会社に連絡して、次回請求にまとめてもらうか、カード会社に一括で振り込むという方法で残りの金額を繰上げで支払う事をお勧めします。大抵は繰上げ手数料などもかかりませんし、これでその後に発生する金利が必要なくなります。
リボ払いの最も恐ろしい事は、「利用している感覚がない」事です。
もちろん、買い物とかは大きな支払いがあるというのは分かりますし、カード会社の請求を確認すれば利用残高は分かります。ところが、最近のカードは郵便料他の経費削減のために、ご利用明細をネット確認にして発行しないものが増えています。この場合、利用者が自分で確認しなければ、口座からは毎月一定額が引落しになるだけなので、利用残高が分からなくなります。
特に、公共料金や携帯電話料金などをカード決済にしている方は要注意です。
また、おサイフケータイや鉄道系のキャッシュレスの自動補てんサービスをセットしている場合も同様です。
それ自体は、どうせ支払うものをカード決済にすることで、カード利用ポイントが付与されるので、カードの利用としては賢い利用方法ですが、ショッピングの様にカードを提示しないので、利用している感覚がないのに、カード利用額が増えているという事があります。
このような場合にリボ専用カードだと、1年もしないうちに利用限度額に達してしまい、支払いが止まるだけでなく、利用限度額いっぱいの借金をしたことになります。
そういう人にありがちなのは、「そのカードは使えないのなら、もう一枚持っている別のカードを利用しよう」と考えて別のカードで同じような事をして、さらに借入額を増やしてしまう事です。それをさらに繰り返して、気付いた時にはとても払えないくらいの借入になっていたという事が多いのです。
もう一度繰り返しますが、リボ払いは思わず使いすぎたり、どうしても一回で払えないような金額の利用をしてしまった場合の緊急避難的な利用にしましょう。そして少しでも余裕が出来たら、繰上げの支払いを行い、リボ払い残高をなるべく早く終わらせましょう。
さらに言えば、リボ専用カードを持っている方は一般カードに切り替えるか、解約をすることをお勧めします。リボ払いの仕組みを十分に理解しておけば、時には便利な事もありますが、知らないと恐ろしいことになりますので気を付けましょう!
長文をご覧いただき、有難うございました。