このブログをご覧いただき、有難うございます。プロレス編に続き、かなりマニアックな記事になりますことをお許しいただければ幸いです。


前回は、現時点でジャニーズ事務所が理想とするアイドルユニットは、SMAP」だと書き、過去の失敗によりここに行きついたと言う事を書きました。具体的に言えば前回も書きましたが、かつてのアイドルはファンの年齢が上がるとともに、ファンを卒業していました


ところが、今は娯楽も多様化していますし、女性の社会進出が進み専業主婦が少なくなり、昔に比べると自分の好きなものにお金を使う事に抵抗が無くなっています。ですから、SMAPや嵐のライブチケットに高額のお金を使って見に行くのも、年に1度の贅沢であり、自分のイベントとして生活の一部になっています


そのような社会のニーズの変化に対応しているとも言えますが、逆にそのようなニーズを作り出してきたとも言えます。中高生のころに憧れたアイドルが年齢を経ていきながらも、年齢に応じた魅力を醸し出していき、オバサン(失礼<(_ _)>)になっても憧れの対象で居続けられるように、アイドルも商品価値を高めてきています


具体的には、かつてのアイドルは歌手は歌だけ。映画やドラマにも出たりしても、カッコいいだけで演技力がなくても何とかなっていましたので、いずれファンに飽きられたときには、いつの間にか居なくなっているというものでした。


SMAPについては、キムタクは俳優、中居君はMCを中心に市場に受け入れられるように露出を多くしてきました。同様に草なぎくん、稲垣吾郎、香取慎吾もそれぞれの持ち味を活かして、得意分野を持ちつつもいろんなことができるタレントとして、商品力を高めてきました


どの商売でも商品に魅力があって、そして商品の品ぞろえが豊富な方が、店としての売り上げは増えるし、長く続きます。逆に一つの商品に人気があって、ついで買いで売れているとしたら、その商品が飽きられたときに衰退します。


ですので、人気商品があるのに越したことはありませんが、それ以外のものも一定レベル以上の商品力が必要なのです。かつて、ヒカルゲンジや男闘呼組が一人一人の商品力を高めることが不足して、失敗した経験を活かしているのです。


今日はここまでにして、次回はどのようにして商品力を高め、そして市場を作り、市場に浸透し、さらに市場を拡大していったかについて書こうと思います。


続きます…