来年開催されるワールドベースボールクラシック(WBC)に、選手会が不参加の意思決定をしました。私はこの決定には賛成しています。
それは以下の理由によります。
1.主催者であるアメリカメジャーリーグ自体が、本気で世界一を決める大会だと思っていないことです。
2.メジャーリーグがリーグ自体の運営コストが掛かっているので、サイドビジネスとして海外を巻き込んで金集めをしていることです。
3.開催時期が2~3月という、選手の調整時期であると言う事です。
これらを総合的に観ると、コスト面でもリスクマネジメント観点からも参加しないほうがいいと思います。
今回の選手会の決断は、正しかったと思います。前回大会でも、村田選手(当時横浜)、馬原投手(ソフトバンク)、前々回では川﨑選手(ソフトバンク)などの怪我をする選手もでました。
選ばれた選手は日の丸を背負った戦う事に、意気を感じ精一杯プレーしても時期的に調整不足である時期では怪我をするリスクも大きい。だからこそ、メジャーリーガーは主力が殆んど出ませんし、アメリカではそれ程報道もされません。
選手は個人事業主ですから、コストに見合わない仕事を断る権利もありますし、大会に出ることで怪我をする可能性も有り、リスクが大きいです。目の前の名誉や世界で戦いたいという欲望よりは、参加しない選択も有功だと思います。
日本人は以上に野球が好きで、私もそうです。過去の2連覇では相当な経済効果があったといわれていますし、野球人気が高まったとも言われています。だったら、今回の選手会の主張しているような事は日本プロ野球機構(NPB)が行うべきだと思います。
それが出来なくて、どうしても日本が参加したいと言う事であれば、アマチュア選手で代表を選んで参加すれば良いでしょう。それであれば、アジア予選敗退も有りうると思いますが、少なくとも国際大会に出た選手のレベルアップになると思います。
選手会の主張にもあるように、コストに見合わない仕事を、イメージとかファンが希望しているからと言う事で請け負って損失を被るよりも、コストに見合う仕事を請ける。
これは、企業経営にも言えます。付き合いだとか、給与を払わないといけないからと言って、赤字覚悟で仕事を請け負い、結局は自分の首を絞めることになる。そのような状態にありませんか?