【ウォンキュ】蜜の味 (D-700) | 徒然日記 ~ 愛wonkyu ~ ウォンキュ小説

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とはいいつつも83(レラトゥギ)・ヘウン、TVXQミンホも時々やらかしますが、どうぞご贔屓に!

自国とは違う文化や食事に触れることも海外イベントの楽しみの一つではある。
そんな中ソレはなかなかに異彩を放っていた。
楽屋に用意されたケータリングの食事や、スナック菓子やケーキのような華やかさは全くない。
見た目は非常に地味である。
ソレを前にしてイトゥクはニコニコと微笑んでいた。
 
「これは、何…?」
 
リョウクとキュヒョンは目の前の地味な食べ物に視線を投げながら尋ねた。
 
「みたらし団子」
「み、た…?」
「みたらし団子。和菓子なんだー。甘いけどしょっぱくて、すっごい美味いんだよね」
 
幸せオーラを醸し出しながら言うリーダーは以前、一人で京都で旅をしたときに食べて、その虜になったらしい。
琥珀色の蜜がたっぷりと絡まった団子の串を持ち上げると垂れ落ちそうになった蜜を慌てて舐める。
 
「うまーい」
 
足をぱたつかせながらそう言う様子は年長者とは程遠い姿だか、これがこの人の持ち味だ。
あまいものが苦手なヒチョルはその様子を見て「エロい食べ物だな」と評価した。
そして世の中の女子は例外はあれど総じて甘いものが好きなものである。
手を伸ばして一口食べたリョウクも目を細めた。
 
「美味しいの?」
 
キュヒョンの質問にコクコクと首肯く。
じゃあ、と同じく一口食べたキュヒョンも口角をあげた。
あっさりとした中にも複雑な甘味は確かに美味しい。
わらわらと集まってくるメンバーの中には勿論シウォンもいたが、その様子をにこやかに見ているだけだ。
 
「ヒョン食べないの?」
「今、ケータリング食べたとこなんだよ。それ一本も要らないなぁ」
「はい、一口」
 
キュヒョンは自分の食べていた団子をシウォンの口許に自然に持っていく。
メンバーの視線が注がれていることももろともしない様子のシウォンもソレを躊躇する様子もなくぱくりと食べた。
 
「…なんだろ、これ。なんでこっちが恥ずかしくなるんだろ」
「普段なんだかんだ言ってても、こういうことキュヒョナだよな」
 
もぐもぐと口を動かしつつもリョウクとイトゥクはこそこそと囁きあう。
そこになだれ込んできたヒョクチェとドンヘも躊躇なく団子を食べ始めた。
 
「ウマー」
「これ、蜜が美味い!シウォナ食った?」
 
ドンヘが無邪気に話を振ると、シウォンは頷く。
 
「今、キュヒョナに一口もらった」
「いいなー。ヒョク俺にも食べさせてー」
「自分の食えっ!」
「ほらー。ヒョクに食べさせてもらったらもっと美味しいってば」
「変わんねぇよ、食え」
 
わちゃわちゃと騒ぎ始める楽屋を眺めて、相変わらずだなぁ、ここは…と一人頷くイェソンに近づいたリョウクが団子の串を差し出した。
 
「はい、これヒョンのね」
「…俺はいいよ」
「美味しいよー?それにこれ一個くらいじゃ太らないってばー。はい、あーん」
 
リョウクの笑顔に負けたイェソンが口を開ける。
もくもくと団子を咀嚼するのをニコニコと見つめられるのは居心地というか心持が悪い。
恥ずかしくてもぞもぞする。
仕方なく視線を向けた先には手元のモバイルを覗き込んでいるキュヒョン。
 
「キュヒョナ。ついてるよ」
「ん?何が?」
 
口元を指し示すと「あぁ」と納得して、ティッシュの箱に手を伸ばそうとするより先にシウォンがその顎を捉える。
 
「キュヒョナ子供みたいだな」
「誰が子供だ」
 
むすっとしたキュヒョンの唇の端についた密を親指で掬い取ったシウォンがほぼ無意識にそれを舐める。
全員が唖然とする中でも、キュヒョンはキュヒョンで平然と再びモバイルを弄りだした。
 
「え、今の通常運転?」
「シウォナだしな」
「つーか。やっぱりその食べ物エロいわ」
「…今度は別の和菓子にしようね」
 
笑ったイトゥクに全員が頷いた。