間に合った。
そんな訳でhappy wonkyu day
昨年はアンソロに参加させていただくとか贅沢でありがたいウォンキュディでございましたー。
今年はここで一筆。
短いです。
エロくないです。
ただみんなでわちゃわちゃしてるだけです。
むしろウギたんの方が乙女だわ。
でも私は楽しかったのさ。
そんなのですが、よろしければどうぞ下へー
ドアを開けてるとリョウクがにこやかに微笑んで立っていた。
そして、その腕に抱えている少し大きめのそれを見てキュヒョンは唖然とした表情のまま呟いたのだ。
「どーしたの、それ」
☆★ TRICK or TREAT ★☆
今日は待ちに待ったオフだ。
予定はすでに決めていたので、後はそのとうりに行動すればいいだけ。
リョウクは遅めの朝食を摂って、身支度を整えて町へ出た。
本日のリョウクのスペシャルイベントはカーテンを購入すること。
今の淡い色味のカーテンも好きだけれど、テレビドラマの中で見かけたカーテンが可愛くて同じものでなくても、近いものを探しに行こうと決めていたのだ。
それとお菓子の買出しも。
誰かが女の子は可愛いものと甘いもの出来ているなんて夢見がちなことを言っていたが、リョウクという男子にもそれは十分当てはまる。
「それで、買い物とコレはどう繋がる訳?」
カップに紅茶を注ぎながらキュヒョンが訊ねる。
コレ、とはリョウクが座っているカウチソファーの横の更にクッションの上に鎮座している…。
コレ、とはリョウクが座っているカウチソファーの横の更にクッションの上に鎮座している…。
かぼちゃ様だ。
「だってさ、ギュギユ。10月はハロウィンの飾りが多いんだよ」
「そうだねぇ」
「そうだねぇ」
イベントとしては大々的ではないが、それでも最近ではハロウィンを祝う人も増えているようだ。
「お店のおばさんが安くしてくれるって言うから、ついつい買っちゃったんだけど」
「え!? これ観賞用じゃないの?」
「え!? これ観賞用じゃないの?」
サイズの大きな観賞用のものは園芸品として扱われていることが多いのだ。
「うん。食べられるんだって。でね」
キュヒョンの淹れた紅茶を一口飲んで、リョウクはほっと溜息をついた。
「ギュギュかぼちゃちょうちんの作り方わかる?」
「うん、まぁ、多分?ようはくり抜いちゃえばいいんだよね?」
「うん、まぁ、多分?ようはくり抜いちゃえばいいんだよね?」
蒸したり、煮たりすることが出来ないから、当然生のまま中をくり抜かなくてはいけないわけで、生のかぼちゃの固さから考えるとリョウク一人でやりぬくのは至難の技である。
リョウクがお土産だと持ってきたマロングラッセを口に放り込んで、キュヒョンは幸せそうに微笑んだ。
以前、リョウクと出かけた時に「ここのマロングラッセが絶品なんだよね」と何気なく言った一言を覚えていてくれたらしい。
リョウクがお土産だと持ってきたマロングラッセを口に放り込んで、キュヒョンは幸せそうに微笑んだ。
以前、リョウクと出かけた時に「ここのマロングラッセが絶品なんだよね」と何気なく言った一言を覚えていてくれたらしい。
「二人でくり抜く?」
同じようにマロングラッセを口に入れていたリョウクは、分かりやすいくらいのキラキラの目で何度も頷いた。
そこから1時間近くかけて、二人でナイフとスプーンでかぼちゃと戦いジャック・オ・ランタンを作り上げた。
紅茶もすっかり冷めてしまっている。
そこから1時間近くかけて、二人でナイフとスプーンでかぼちゃと戦いジャック・オ・ランタンを作り上げた。
紅茶もすっかり冷めてしまっている。
「できたー」
出来上がったジャック・オ・ランタンを頭の上に乗せて掲げ、鼻歌まで繰り出すリョウクは、ボウルにいっぱいになったかぼちゃの中身を見て、またキュヒョンに首を傾げるようにして訊ねる。
「ギュギュ。パンプキンパイ作るのって難しいと思う?」
「それを俺に聞く?」
「それを俺に聞く?」
料理なんて全然できませんけど。
そんなわけで菓子なんて更にレベルの高そうなもの作れるはずもない。
こういう時は文明の利器に頼むしかないだろう。
そんなわけで菓子なんて更にレベルの高そうなもの作れるはずもない。
こういう時は文明の利器に頼むしかないだろう。
スマホで検索をかけるとレシピは腐るほどに上がってきた。
「んー…。パイ生地から作るのだと大変そうだけど、冷凍のパイシート使うなら簡単っぽいよ。中のかぼちゃペースト作ればいいだけだって」
「ギュギュ!作ろう!!」
「はい!? 自分で作りなよ」
「だって絶対二人で作った方が美味しいに決まってる!! お願いだから!」
「ギュギュ!作ろう!!」
「はい!? 自分で作りなよ」
「だって絶対二人で作った方が美味しいに決まってる!! お願いだから!」
拝むように両手を合わせて見上げられるとどうも弱いな、と内心溜息をつきつつもキュヒョンは頷いた。
マロングラッセも絶対賄賂だったに違いない。
マロングラッセも絶対賄賂だったに違いない。
「分かったよ。でも俺、手伝い程度しかできないからな」
喜ぶリョウクに笑ってボウルいっぱいの中身に溜息をついた。
ちなみにジャック・オ・ランタンはしばらくキュヒョンの部屋に飾られることと相成ったのである。
材料を買い込んで格闘した末。
何とか形になったものをオーブンに入れたころ。
チャイムの音に玄関に向かう。
ドアを開けて、キュヒョンはその一団を少しばかり驚いたような顔で見詰めた。
ちなみにジャック・オ・ランタンはしばらくキュヒョンの部屋に飾られることと相成ったのである。
材料を買い込んで格闘した末。
何とか形になったものをオーブンに入れたころ。
チャイムの音に玄関に向かう。
ドアを開けて、キュヒョンはその一団を少しばかり驚いたような顔で見詰めた。
「トリック・オア・トリート!!」
真っ白なシーツをを頭からすっぽり被ったリーダー。
同じシーツを首の前でピンで止め、マントのようにしたヒチョル。
ハロウィン帽を被ったイェソン。
ジャック・オ・ランタンの形のお菓子バケツを持ったウニョク。
角のついたカチューシャをつけたドンヘ。
同じシーツを首の前でピンで止め、マントのようにしたヒチョル。
ハロウィン帽を被ったイェソン。
ジャック・オ・ランタンの形のお菓子バケツを持ったウニョク。
角のついたカチューシャをつけたドンヘ。
「うわぁ、何!?どうしたの!?」
「リョウガがメールくれたんだけど。お菓子作ったからキュヒョンの部屋に食べにこいって」
頭からシーツを剥いだイトゥクが笑いながら言う。
頭からシーツを剥いだイトゥクが笑いながら言う。
「もっと早く言ってくれればもっとちゃんとコスプレしたのに…」
ブチブチと文句らしきことを言うヒチョル。
ブチブチと文句らしきことを言うヒチョル。
「入るよー」
いつでもどこでもマイペースなイェソン。
いつでもどこでもマイペースなイェソン。
「自分たちで作ったって?大丈夫なのかよ?まぁ、リョウガいるし大丈夫か」
「上手くできた?」
なにより食べること重視か、なウニョクとドンヘ。
「上手くできた?」
なにより食べること重視か、なウニョクとドンヘ。
招き入れてるというより押し入られる感ではあるけれど。
どんなことも全力で遊びにしてしまうのはいつもの事だ。
ウニョクはオーブンの中のパイに目を遣る。
どんなことも全力で遊びにしてしまうのはいつもの事だ。
ウニョクはオーブンの中のパイに目を遣る。
「わ。リョウガ。コレ一人一個なの?手間だったんじゃない?」
「そう思うでしょ?でもこっちの方が楽なんだよね」
「そう思うでしょ?でもこっちの方が楽なんだよね」
オーブンの中で二段に分かれて焼かれているパイは10cm四方くらいのパイだ。
パイ皿にシートを敷いて無駄にカットするよりも、買ってきた冷凍のパイシートを4つ切りにしてペーストをサンドして端を止める方が楽で無駄もないし、洗い物も大幅カット、おまけに手間をかけているように見えるという利点もあるらしい。
参考にしたレシピには男の子にプレゼントするならこうした方がいいと書かれていたくらいだ。
もちろん男になんぞプレゼントはしないけれど。
そのアドバイスに、なる程と真剣に納得しているウニョクにはその予定があるのだろうか。
あってたまるかって話だけども。
焼き上がりを知らせるベルの音。
イトゥクに皿を渡してパイを任せると、火にかけていたポットの湯も沸いた。
リョウクがミルクパンに牛乳と少しの水を注いで火にかけ、小さなガラスボウルに多めの紅茶茶葉を入れると、それが浸るくらいの湯をそこに注ぐ。
それからそれぞれのカップにも湯を入れた。
本格的に淹れるミルクティーも美味しそうだ。
もうすでに散々手伝ったのだから解放されてもいいだろうとリビングに戻るとテーブルの下にヒチョルとイトゥクが身に着けてきたシーツが敷かれていた。
パイ皿にシートを敷いて無駄にカットするよりも、買ってきた冷凍のパイシートを4つ切りにしてペーストをサンドして端を止める方が楽で無駄もないし、洗い物も大幅カット、おまけに手間をかけているように見えるという利点もあるらしい。
参考にしたレシピには男の子にプレゼントするならこうした方がいいと書かれていたくらいだ。
もちろん男になんぞプレゼントはしないけれど。
そのアドバイスに、なる程と真剣に納得しているウニョクにはその予定があるのだろうか。
あってたまるかって話だけども。
焼き上がりを知らせるベルの音。
イトゥクに皿を渡してパイを任せると、火にかけていたポットの湯も沸いた。
リョウクがミルクパンに牛乳と少しの水を注いで火にかけ、小さなガラスボウルに多めの紅茶茶葉を入れると、それが浸るくらいの湯をそこに注ぐ。
それからそれぞれのカップにも湯を入れた。
本格的に淹れるミルクティーも美味しそうだ。
もうすでに散々手伝ったのだから解放されてもいいだろうとリビングに戻るとテーブルの下にヒチョルとイトゥクが身に着けてきたシーツが敷かれていた。
「何、コレ」
「あぁ。なんかリョウガがこうして欲しいってさ」
「パイ生地こぼしちゃうからとか言ってたぜ?」
「あぁ。なんかリョウガがこうして欲しいってさ」
「パイ生地こぼしちゃうからとか言ってたぜ?」
確かにこうしておけば後片付けが随分と楽に違いない。
「なるほどねぇ」
「何がなるほどなんだ?」
「うわっ!?」
「何がなるほどなんだ?」
「うわっ!?」
いつの間にやらキュヒョンの背後に立っていたシウォンに驚くと、ドンヘは目を丸くしてシウォンを見詰めた。
「おい。勝手にキュヒョナんち入ってくんなよな」
「シウォナ、ハロウィンなんだからお決まりの台詞言ってから入ってこいよー」
「俺は子供じゃないからいいんだよ。それに…」
「シウォナ、ハロウィンなんだからお決まりの台詞言ってから入ってこいよー」
「俺は子供じゃないからいいんだよ。それに…」
キュヒョンの腕を引いたシウォンはその唇に軽く触れるだけのキスを落とす。
「ほぇ?」
きょとんと瞬きしたキュヒョンに笑って。
「自分の恋人に会いに来るのにハロウィンは関係ないだろ」
唇の端を上げたシウォンにヒチョルが爆笑する。
それを言われると反論の余地がない。
それを言われると反論の余地がない。
「メンバーの前で破廉恥な」
トレイにカップとパイを載せて現れたイトゥクはその光景をみて顔色一つ変えずに言い切った。
「シウォニヒョン、今ここにいる全員敵に回したからねっ!」
頬を膨らませたリョウクは手に持っていたフォークを投げかけない勢いだ。
「…だってさ。シウォニヒョン」
「お前が居るなら、全員敵にしてもかまわないぞ?」
「くっさいっ!くさすぎるぞシウォナ!」
「…うるさいよ、ドンヘ」
「うるさいとか言うなっ!」
「お前が居るなら、全員敵にしてもかまわないぞ?」
「くっさいっ!くさすぎるぞシウォナ!」
「…うるさいよ、ドンヘ」
「うるさいとか言うなっ!」
こうなってくると収集がつかないな、とリョウクは手をパンと叩いて、視線を集める。
「喧嘩するならパイは無しだよ?」
最強の笑顔。
この笑顔と餌のお預けにはさすがに誰も勝てない。
小さなテーブルに肩が触れ合うくらいきゅうきゅうになりながらも、パイを口に入れてリョウクは満足そうに小さく笑った。
この笑顔と餌のお預けにはさすがに誰も勝てない。
小さなテーブルに肩が触れ合うくらいきゅうきゅうになりながらも、パイを口に入れてリョウクは満足そうに小さく笑った。
「おいしーい」
「うまーい」
「うまーい」
ウニョクの声も重なるように。
「こんなおいしいものが食べられるなら毎日ハロウィンでもいいよね」
もぐもぐと口を動かしながらイトゥクが言うと、イェソンはもっともだと頷いた。
「やだよ。毎日メンバーに来られたら。俺がすっごい損してる気がするんだけど?」
「毎日こんな騒ぎだと俺も困る」
「毎日こんな騒ぎだと俺も困る」
真面目な顔のシウォンにヒチョルは小さく笑う。
「でも、シウォナが『トリック・オア・トリート』って言ってもキュヒョナ困るよな。『悪戯かおもてなし』どっちにしても同じ意味だろ。シウォナにとっちゃあ。キュヒョナが大変なだけだな」
「でも意訳し『お菓子をくれなきゃいたずらするぞ』って感じになるんじゃなかったっけ?」
「キュヒョナひたすらお菓子用意してなきゃなんないじゃん」
「でも意訳し『お菓子をくれなきゃいたずらするぞ』って感じになるんじゃなかったっけ?」
「キュヒョナひたすらお菓子用意してなきゃなんないじゃん」
あはは、と困ったように笑うキュヒョン。
そしてシウォンは大きく溜息をついた。
そしてシウォンは大きく溜息をついた。
「何度も言うけど俺にはそんなの関係ないから」
悪戯ももてなしでもなく、ただ自然な事なのだ。
ミルクティーの入ったカップを両手で包むようにして口に運んだキュヒョンは苦笑いしながら。
ミルクティーの入ったカップを両手で包むようにして口に運んだキュヒョンは苦笑いしながら。
「そんな毎日お菓子なんて用意してらんないよ。悪戯でいいや」
「なに?どうしちゃったのギュギュ、熱でもあるの?」
「…ないから。っていうか俺も今とんでもないこと言ったって後悔してる」
「キュヒョナぁぁぁ!」
「なに?どうしちゃったのギュギュ、熱でもあるの?」
「…ないから。っていうか俺も今とんでもないこと言ったって後悔してる」
「キュヒョナぁぁぁ!」
心底幸せそうにキュヒョンを後ろから抱きしめるシウォンと、心底うんざりとした表情のキュヒョン。
ハロウィンに襲撃にきたモンスター達はパンプキンパイと幸せのお裾分けでもてなされて、牙を抜かれて帰るはめになったわけで。
それでも、何故か全員が幸せそうだったのはきっとお裾分けの効果なのだろう。
二人の「愛情」には例えモンスターでも歯が立たない。
そんなハロウィンのお話。
ハロウィンに襲撃にきたモンスター達はパンプキンパイと幸せのお裾分けでもてなされて、牙を抜かれて帰るはめになったわけで。
それでも、何故か全員が幸せそうだったのはきっとお裾分けの効果なのだろう。
二人の「愛情」には例えモンスターでも歯が立たない。
そんなハロウィンのお話。