【ウォンキュ】 VANILLA 3 | 徒然日記 ~ 愛wonkyu ~ ウォンキュ小説

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SJウォンキュ妄想垂れ流し小説ブログです。 
とはいいつつも83(レラトゥギ)・ヘウン、TVXQミンホも時々やらかしますが、どうぞご贔屓に!

「なんだってこんなに面倒臭いんだ」

卵白を泡立てながら一人で文句を言ってみる。
言ったところで誰も聞いていないし、聞かれたとしても相手はキュヒョンしかいないのだから意味がない。
ボウルの中で体積を膨らませる卵。
はっきり言ってこれは重労働だ。
トレーニングといっても過言ではない気がする。
実際、腕の筋肉が疲労を訴え始めているくらいだ。
小麦粉とベーキングパウダーだってふるいにかけなきゃならない。
菓子作りが趣味だと自作のクッキーやケーキを差し入れしてくれるスタッフの顔を思い出して、今度からはもっと感謝してご相伴に預かろうと心に決めた。
出来上がった生地を型に流し込んで、余熱したオーブンに入れる。

「次は何だっけ?」

生クリームをボウルにあけて、再びガシガシと泡立て器で空気を含ませる。

「この歳になってケーキ作りをするなんて思わなかったな…」

これなら甘さも調整出来るし、はまると面白いかもしれない。
そうしている間に生地の焼き上がりを知らせる音。
オーブンから取り出した型をケーキクーラーの上で逆さまにすると、型から外れたきつね色の生地からふんわりと甘い香りがした。
後は冷めるまで待ってデコレーションするのみ。
手早くキッチンを片付けて、時計を見る。
まだ3時を過ぎたところだ。
朝早くから行動していたのだから当然といえば当然。
さすがにもうすることも思い付かなくて、シウォンは寝室に向かう。
ドアを開けると、ベッドの上には気持ち良さそうに眠るキュヒョン。
柔らかい髪を撫でると、気配を感じたのか身動いだ。

「…ん…」
「ごめん、起こした?」
「んー…。今何時?」
「3時過ぎ」
「ケーキ、出来た?」
「大体。あとはデコレーションが残ってるけどね」

そう。と、少し笑ったキュヒョンがもそもそと体をずらすとシウォンの頭を抱えるように抱き締める。

「シウォニヒョン、凄い甘い香りがするんだけど」
「何もつけてないよ?」
「うん…でも…バニラの匂い?」
そういわれればケーキの生地にバニラエッセンスを混ぜ込んだのを思い出す。

「キュヒョナのせいだよ」
「なんで?」

まだ眠りから醒めたばかりのせいでとろりと蕩けたキュヒョンの口調に笑って。

「バニラエッセンスとバターの匂いじゃないかな」
「…あぁ、そっかぁ」

抱き締めたキュヒョンからは太陽の匂いがする。
日溜まりにいる猫みたいだ。

「いい天気だったしなぁ…」
「ん?何?」
「今日はいい気分転換になったな、と思って」
「そ?よかった」

シウォンの髪を撫でるように触れるキュヒョンの指。

「あぁ、マズイな…キスしたくなった」
「何がマズいの?」

ふにゃりと笑って

「キスだけで我慢しろとか言わないよ?我慢は体に悪いから」

呼吸するように笑ったキュヒョンの唇を舌先でなぞる。
ふと綻んだ唇に甘く噛みつくようにキスを繰返し、押し入ると、舌に触れて舐める。
それだけのことに至福を感じるくらいに溺れて。
離れようとすると、キュヒョンの手がまだだとでもいうように後頭部に触れてきた。

「ふ…あ…」

溢れる甘い声。
思う存分味わって離れると、薄く開いた潤んだ瞳と、紅く濡れた唇。
全てから目が離せなくなる。

「キュヒョナ…」
「なに?」
「いくつになってもキュヒョナが可愛すぎて困るんだけど」
「…じゃあ、とりあえずこれからもヒョンが困るよう努力するよ」

やっぱり可愛くて困る。
キュヒョンのくびすじに唇を押し当てて。

「ねぇ、キュヒョナが何をして欲しいか、全部教えてよ」
「俺は…ヒョンがすることならなんでも好きだよ?」