モーツァルトは苦手、から始まった幼少期 | そよかぜのブログ

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今日は、モーツァルトについてです。

私自身の経験談を少し。




モーツァルト。


弾くのは難しい、、、

とよく昔から言われてきました。


その深い意味は、たしかに。

小学四年生頃からそう思ってました。



大人達や先生方が話している


難しい、、、


の深い意味を自分なりに

痛感していたのを

よく覚えています。



真珠のような美しい音で

つぶを揃えて。。


よく言われました。





私は、小さな頃、

ベートーヴェン派で

兄はモーツァルト派だよね、

と、1番最初にいた音楽教室の先生方や

ついた最初の先生、

周りの方にそう言われてきました。


私自身も、そんな気がしてました。


物心ついた時には、

壮大な音楽に惹かれていたのも事実でしたから。





例えば、威風堂々や

ラフマニノフのコンチェルトとか、、、

悲しいしっとりした曲より壮大さ、

偉大さを感じさせる曲が1番好きだったので、


モーツァルトの繊細な感じは、当時嫌いではないですが小さな頃はかなりの苦手意識があり、

次第に難しさがわかると意識的に避けてました。




譜読み的には子供でもできる楽な作曲家ですが

単純なようで、シンプルだからこその

真珠のような美しい清らかな

滑らかな音で粒を揃えて弾く、


でも

それだけでもダメで。。。



そこに本人なりの

細やかなイメージ力がないと

ただのつまらない演奏になる。。。💦💦




表面的にはかなり底抜けに明るいけど

どこかに悲しみを隠し持った人。

だから、難しい…


ついた先生がよくそう話してました。

モーツァルトって、本当に難しいよねぇ。

っと。





深さがある明るさというのでしょうか…

私の中ではそんな印象です。


私自身、ラフマニノフ、ショパン、バッハ、

この三人が大好きなので、モーツァルトが

1番好きなわけではなかったのですが、


数年前、辛口な厳しい共演者と

モーツァルトのフルートソナタを演奏した時。




突然その方がいいました。



『あなたって…


モーツァルト、、、


うまいのねぇ…🤔』




と何だか意外!のように

つぶやくように言われてから。




それを本気と、

ありがたく受け取るならば、、、ですが。





思い当たるふしは、あれかなぁ?

あの時のが次第に栄養となっていたのかなぁ?

と、思ったのでした。




あの時の経験。


とは。

いくつかあります。 


苦手だったモーツァルトは

今は少なくとも意識がかなり変わりました。



苦手意識から脱出できるようになった

私なりに栄養になった幾つかを、

少しだけお伝えできたらなと思います。




あの経験。


とは。

いくつかありますが、



モーツァルトの生まれた街に一ヶ月

滞在したことです。



ザルツブルグ。


旅行と違い、ザルツブルグに滞在した

期間は短くても、住むように暮らしました。



一人で海外を旅するでもなく、

暮らしてみて良かったです。


長期でやっぱり行けば良かったなぁ、

なんて今更ながら後悔しています。


少なくとも。

また暮らしたい街に入っています。





モーツァルトを

小学生の頃に難しい、、、と

どこか遠くに感じていて、


少しずつ変わった瞬間は。



中学生の頃、普段のレッスンで、

ピアノコンチェルト全楽章を宿題に

出されてからでした。


k.488。




大好きな曲でした。





当時の習っていた先生は

厳しいなんてもんじゃなく

本当に怖かったので、



いつも2週間後にあるレッスンで譜読みを

できるところまでしていかなくてはなりません。


ですが、無言で最後までをどんな曲も

要求されていました。


最初のレッスンで、

全楽章をスラスラ弾いて行った時、




いつもならどんなにスムーズに

弾けてても、一言目から、



あなたね、、、、???😤



とダメ出しが必ず入るか




……………………💢






😖スーンとするくらい発しない時間が永遠に続き

逃げたくなる、息できないくらい黙ってる…



そんな状況が、毎度でした。





ですが、この時だけ、



習った六年のうちの奇跡の会?でして🤣





六年のうちに3回くらいしかなかった、


あら?あなたどうしたの!?!凄いじゃないの😮😄😀!!!




と、

嬉しそうに褒められてから。




私の苦手意識は少しだけ↗️

プラスに矢印が向き始めました。




いや、あの日に飛んで客観的に

自分のを聴いてみないとわからないです。





もしかしたら、思春期でかなり難しい時期で、

単に、とりあえずやってきた、、、褒めておこう🤨🧐😏と思っただけかもしれないですしね。


でも、この時の記憶に

とてもあるのが、

これを練習しているさなか、




あら?ん?モーツァルトタッチって、、、




もしかしたら、、、



このことか????!!





っとどこかから、

自然と湧きあがり、

できるようになった気がしたんですよね。


それは、誰かから教えてもらった、のでもなく、

突然どこかから降ってきた!

みたいな感じでした。



ですが、

なんとなく当時の私は

これでいいのかよくわからない。


ダメ出しされるかもしれない。だけど、

そしたらそしただ!このまま持って行ってみよう、、、と思いたち、

いいのか悪いのかさえわからないけれど

とりあえず自分が弾きたいように、

全楽章弾いて持って行ったら、、、


まぁ、飛び上がるくらい興奮しながら喜んでくれたことで、苦手意識しかなかったモーツァルトに

少しばかり自信がつきました。





一回で⭕️もらってしまって。




その日全楽章、先生と楽しく2台で弾いて。


なんでしょう。。。







楽しくて仕方ない、

音が重なり合う!

その躍動的な高揚する感覚。


ピアノ協奏曲って、やっぱり楽しいなぁ、素晴らしいな…と中学生の私は嬉しくて嬉しくて、レッスン中音楽の楽しさを身体中で感じていたことを思い出します。



一人で演奏することが多いピアノの人は、

小さな頃から、誰かと演奏できる機会があると

いいですよね。



例えば大人になってからは、

舞台の度に共演者のアプローチがいつもと

違うとこちらも、なるほど!いいね!そうきたら、こうこちらも返したくなる!なんて

即興のように、その場その場で日毎に

変えて行く楽しみもあります。





モーツァルトタッチ。

思春期の時期に褒めていただいてから、

それからしばらくして…それだけでは

ダメなんだと理解したのが、その後。



まずは昔から我が家ではFMが流れていたりして

様々な音楽が自然と耳に入っていた環境ではありましたが、


自ら研究、勉強をしようと

色々なモーツァルトを片っ端から

真剣に聴いた時期が大学の頃でした。




大学時代はお昼になるとご飯を食べたら眠くなるので食べずに、練習室でこもって練習してるか、

大学でCDを聴ける部屋で、ある時期

モーツァルトのピアノコンチェルト全曲全てを聴いてたり、モーツァルトのオペラをみたりして過ごし、自分の中だけで、モーツァルト月間

をしていたりした時期もありました。




モーツァルトを詳しく学ぶならば、、、やはり

とにかく沢山のモーツァルトを聴くことは、自然と不思議に何かが感覚的にわかります。

もっというと沢山のモーツァルトを弾いてみることも必要です。



とくに、1番大事だと思うことの一つは、

『オペラ』でしょうか。。。


もし音楽方面に

進学されるお子さんがいるお宅では、

オペラを幾つか見せてみたりしてください。


不思議なんですが、

曲がより深く、突然無意識に

わかってきます。



私はモーツァルトのソナタを弾いていても、

オペラの歌のように感じる箇所があったり

より、イメージ力を自らあげることができます✨




そして、私自身がかなりの苦手意識から、

次第に好きに変わり


もっと知りたいなと

訪れたモーツァルトの生まれた街並みで感じた事。




少なくとも、行く前と行った後では、

全く変わりました。


モーツァルトという印象が。


やはり、その街に行くって大事ですね。。。




その土地の雰囲気や、匂いや音や石畳を歩く時の響きや、モーツァルトの時代からある教会でミサを聴いたり。


食べ物や、景色や、ザルツブルグ音楽祭や。


街中でモーツァルトを普通にオーケストラで演奏されているのを聴いた時、日本人が考える日本でしか聴いていないモーツァルトと、ザルツブルグの街並みの中で聴いたモーツァルトでは、全く違う感じがしました。


少なくとも、シンプル、だとは感じませんでした。


単純明快とかではなく、どちらかと言うとかなり麗らかな花束のように豊かだったんだとも感じる不思議な感じでした。






私が意識してやっていること。

共演の際に気をつけていたことは、




モーツァルトのタッチ

意識を上に持ち、キラキラした音色を意識して(ギラギラではない)ただしキラキラだけでもなく清らかなしとやかさをも意識して、指の腹で軽やかにハーフタッチ。



美しい粒の滑らかなフレーズに仕上げる。

歌いながら練習してみます。

音楽の作り方としては、オペラも意識する。 

オペラで女の人が歌っているように弾いてみるとか。。情景や場面のイメージを細かくしていないと、シンプルで一辺倒な音楽になりがちなので、

できる限り細かくイメージをして、それを表現する積極的な意識を強く持ちながら弾く。

繰り返しの部分は敢えて少しずつ表現を変えて遊んでみると楽しい。


意識は↑上、だけど、イメージをしっかり持って、

どこが曲の山か、滑らかに大きな弧を作るように、最初から大きな流れの一息で弾く感じ。

表面的には明るいけど、悲しい気持ちを持った人、もどこか意識に持って演奏する。


まぁ、こんなとこでしょうか。

参考になるかわかりませんが。

一応まとめてみました。




くどいようですが、

是非ともモーツァルトの場合は

オペラ!をいくつか見せてみてください。







さて、

一つの作曲家だけにちょっとだけ

できる範囲で掘り下げるとしたら、

現在どの作曲家を選ばれますか?✨




現在、私はシューマン月間です😆