5.28 今日の後楽園ホール | ボクシング・ジーンのブログ

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DANGAN#102

ゴールデンチャイルドボクシングVol.110

5月28日(水)後楽園ホール 18時00分開始
主催:reason


<メインイベント ウェルター級8回戦>
●藤中周作(金子)日本ウェルター級9位

[TKO7R0'43'']

○長島謙吾(角海老宝石)日本スーパーウェルター級9位

日本ランカー対決、といっても長島が一階級上。初回からその体格差、威力の差があらわになりました。金子ジム本日全敗脱出をかけて藤中がスタートから精力的に手を出してアピールします。しかし初回中盤になると長島のパンチがその藤中の打ち終わり、出端をとらえ、左ボディブロー、右ストレートを効かせました。2回、闘志がなえない藤中に、長島は徹底的にボディブローを打ち込み、右で顔面を叩き続けます。激しい打ち合いは3回に突入。藤中はボディのダメージが隠せません。4回開始早々、藤中は左ボディブローを痛打。胸部にも左を打ち込み、藤中を苦しめます。しかしラウンド中盤から藤中が連打で反撃。凄まじい根性を見せました。5回、長島が右ストレートで藤中のアゴを跳ね上げるものの、藤中はすかさず反撃。様相としては激しい打撃戦ですが、まともな被弾は藤中の方が多く、ダメージが心配です。最後は左フックの相打ちで藤中がついにキャンバスに落ち、即座にレフェリーが試合をストップしました。















<第7試合フェザー級8回戦>
●小泉雄大(川島)

[判定0-3 ]73-79 74-79×2

〇上野則之(RK蒲田)日本フェザー級6位

リング中央でのペース争い。仕掛けていきたい小泉に、初回終盤、上野がワンツーをヒットして畳み掛ける場面をつくりました。2回になると上野がさらに得意の左フックを上下に打ち込んで小泉を下がらせ、続く3回も、小泉が懸命に圧力をかけようとし、上野はそれを右で叩きます。スイッチも交えて手を出してくる小泉に、上野はコンスタントなヒットを挙げていきます。終盤戦では強烈

なボディブローも決め、試合は上野のワンサイド、です。が、粘る小泉を詰め切るには至りませんでした。






<第6試合ライトフライ級8回戦>
●藤井貴博(金子)

[判定0-3]

○岨野豊(T&T)日本ミニマム級3位

76-77 75-77 74-79
日本3位の岨野に、サウスポー藤井が挑戦、という図式のはずですが、リングの上で積極的に攻めているのは、岨野の方。藤井は右を前に出して足をつかい、その圧力をかわすのに忙しい3分間を過ごしました。2回からはリングの真ん中で岨野が硬軟使い分け、藤井をコントロールします。なかなか踏み込めない藤井は、4回に左ストレートをクリーンヒット。しかし深追いはできません。藤井ははっきりとペースを奪うことはできず、最終回はいくつか左をヒットしましたが、勝敗を覆すような場面はありませんでした。 










<第5試合S.フライ級8回戦>
松尾雄太(国際)△[判定1-1]△殿村雅史(角海老宝石)

77-76 75-77 76-76
アマ出身のホープ松尾は、6ヵ月前にサウスポー鈴木武蔵(帝拳)に初黒星を喫しての再起戦、にもかかわらず、今回もサウスポー相手という荒療治。しかも相手はタイトル挑戦経験をもつ殿村。とはいえ2年2ヵ月ぶりの実戦復帰、ということで、その出来が気になります。初回はさすがに動きの硬い殿村に、松尾がじわりとプレスをかけながら、右ストレート、左フックを狙っていきました。初回終盤に殿村が一発、左ストレートを痛打して松尾が腰を深く落とす場面がありました。動きがほぐれてきた殿村は2回から、中間距離に立ちながらベテランらしく松尾のプレスをうまくかわして左ストレートをコツコツと当ててポイントをピックアップ。中盤戦では松尾が上下にパンチを散らして対応するなど、一進一退のペース争いが続きました。6回、松尾は右ボディストレートから左フックを顔面へヒット。するものの、深追いはしません。7回終盤、松尾が左フックを出そうとしたところに殿村が右フックをクリーンヒット。松尾も応戦して一気にヒートアップしましたが、ここでも決定的な場面はなく……。最終回は殿村が左ストレートから右フックのヒットで上回り、最後のポイントを獲りました。松尾は7戦5勝3KO1敗1分。童顔の31歳殿村は25戦16勝6KO8敗2分です。









<第4試合 東日本新人王予選フェザー級4回戦>
工藤篤志(古口)●[判定0-3]○片山佑一(RK蒲田)

38-39×2 37-40
サウスポーの片山がプレッシャーをかけて、工藤は下がりながら右カウンターを狙います。相打ちを辞さぬ勇敢な者同士、見応えのある攻防が続きます。2回、片山は手数をマシ、工藤は右カウンターの精度を増します。が、片山の勢いと旺盛な手数にポイントが流れているでしょう。3回、圧され気味の工藤は右ストレート、左フックをクリーンヒットして応戦。最終回も工藤が左フックで片山の膝を揺らしました。が、片山の積極性はまったく衰えず。初めてフルラウンドを戦い切った片山が3-0の判定をつ

かみました。次戦に進出する30歳の片山は、これで4戦3勝2KO1敗です。






<第3試合ミドル級4回戦>
細川チャーリー忍(金子)●[判定0-2]○ラッシャー青木(大橋)

38-38 38-39×2
細川バレンタインの弟、チャーリー忍はこれがデビュー戦。ひとまわり体格で優る、逆三角形の背中が印象的なチャーリーは、広いスタンスで構えて、ロングレンジから思いっきり右ストレートを狙います。初回は様子見だったラッシャーは、そのリングネームに反して手数が少ないものの、2回以降はロープに押し込まれる場面は減り、勢いの落ちたチャーリーにコツコツとヒットを重ねていきました。中盤以降はもみ合う場面があまりに多く、互いに有効打は少なくなりましたが、僅差判定はラッシャーを支持していました。ラッシャー青木は2戦1勝1敗。うれしい初白星でした。







<第2試合71.0kg4回戦>
布施匡浩(金子)[TKO4R2'2'']○エルフェロス・ベガ(平石)

サウスポー同士の一戦。ベガが出すまっすぐで重そうな右ジャブで先行させ、回転は遅いもののコンスタントに手を出してペースを握りました。布施は距離を詰めても手が出ず、距離をとるとベガの牙城で、後手に回る一方です。3回中盤、布施が左ストレートをクリーンヒットしましたが、これも単発。最終回も挽回するだけの手数が出ず、ラウンド終盤はベガの猛攻を受けて後退し、レフェリーストップがかかりました。ベガは5戦4勝2KO1敗。



<第1試合S.フライ級4回戦>
佐藤絢香(YuKOフィットネス)●[判定0-2]○吉田実代(EBISUK'sBOX)
38-38 37-39×2 
クラウチングに構えて左ジャブからコンビネーションで上下を攻める佐藤に対して、元キック選手の吉田はアップライトでガードが低く、時折右ストレートを打ち込むものの被弾も気になります。3回はさきに佐藤の右アッパーがヒット。しかしその後吉田のワンツーが佐藤のアゴをとらえる場面が増えました。そして最終回も吉田のクイックのワンツーがクリーンヒット。三つ打ちも出始めて、優位に立ちます。なおも佐藤の右をもらう場面もありますが、優位は譲りませんでした。






<photo & by  Hiroaki Yamaguchi 山口裕朗

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