モンスター井上尚弥の2020年初戦の相手は?
カシメロとの統一戦に向け交渉スタート


アメリカの有名ボクシングニュースサイト『Boxing News 24』によれば、モンスター井上尚弥(19戦全勝16KO)が所属する米トップランク社CEOのボブ・アラムが、来年4月頃の開催を目処にWBO世界バンタム級王者ジョンリル・カシメロ(33戦29勝20KO4敗)との統一戦に向けカシメロ陣営との交渉をスタートしたとのこと。

ドネア戦で負った井上の目の怪我の程度にもよると思うが、トップランク社の目論見としては3月あるいは4月にラスベガスの地にて“井上尚弥2020年初陣”となる試合を開催したいようだ。



練習を再開している井上の様子を見る限り怪我は順調に回復しているようなので、来年春にはボクシングの本場アメリカで井上の世界進出への第一歩が期待できそうである。


仮にカシメロ戦が決定したとして、井上の勝利は恐らく動かない。

 

 

井上が体調を万全に仕上げることが出来ることを仮定した上で、筆者は『5ラウンド以内に井上がKO勝利』するのでは、と考えている。それも“全局面で圧倒して”だ。


筆者の視点から見ると両者の実力差は大きい。カシメロも3階級を制している超一流ボクサーなのだが…、“井上尚弥”という壁はあまりにも高すぎる。

正直なところ勝敗にハラハラする部分がないため、筆者がこの試合に期待するのは“井上の進化”である。特に、数少ない彼の“ウィークポイント”をいかに減らすことが出来ているのか、には大きく注目していきたい。

以前の記事で書いた“井上の弱点”を是非読んで頂きたいのだが、この“弱点の修正”には、フェイントの種類ジャブの強弱、そしてジャブを打ち込みにいく時のステップ幅のバリエーションをいかに増やせるかが鍵となる。


毎試合ごとに進化を見せ、数々の感動を与えてくれる日本史上最高のボクサー井上への期待はどうしても大きくなってしまう。あまりにも強すぎるモンスターの試合で、あえて弱点に着目して見てみるのも面白いのではないだろうか。

 

 

最後に最近髭を生やし始めた井上に一言、

 

「髭がない方が好きだな…。」