パラリンピックの学校連携観戦について | 内山真吾のブログ

パラリンピックの学校連携観戦について

パラリンピックの学校連携観戦について、Twitterの文字数制限がある中で、現状がどうで、私がどう考えているのか発信するのが難しかったので、久しぶりにブログを書かせて頂きました。



パラ学校連携観戦に修学旅行を引き合いに出されている方が多いですが、もちろんどちらも大事です。むしろ、子ども達の学校行事、教育活動は全部大事だと思っています。


その中で、出来る事はやらせてあげたいというのが私の想いで、修学旅行だって感染リスクが増えない方法で出来るなら実施すれば良いと個人的には思います。

※実際に市区町村立小中学校では、移動教室を実施しているところもあります。



私は基本的には学校行事や教育活動を中止にするのは反対です。

ただ、デルタ株に置き換わった事によって感染リスクが上がり、慎重にならざるを得ない部分はかなりあると思います。


そういう意味では、夏休みの延長(臨時休校)や分散登校を議論しなくてはならないところまで来ている可能性は否定しません。そしてその場合は学校連携観戦は中止にすべきだと思います。



一方、このまま夏休みが明けて、2学期が始まるのであれば、パラ学校連携観戦は


「ノーリスク vs 無観客の会場での観戦」


ではなく、


「日常の学校 vs 無観客の会場での観戦」


となりますので、会場の近隣の学校が観戦に行く事でリスクが上がる事は考えづらいと思っています。




なお、新聞で出てくる情報も、SNSで入ってくる情報も状況が時々刻々と変わっているので、先ほど教育庁にヒアリングをさせて頂いた内容で、少し現状、前提を整理させて頂きたいと思います。


まず現在パラ学校連携観戦に手を挙げている自治体は以下の7自治体です。


【全校で実施の方向で検討】

江東区、新宿区、江戸川区、渋谷区、港区


【希望する一部の学校で検討】

杉並区、八王子市

※両市区とも、そんなに数は多くないと聞いています。


交通手段は、組織委員会から「原則公共交通機関を使用」と言われていますが、東京都、教育庁としては、要望がある学校は貸切バスで行けないか交渉をしています。

現状では貸切バスで行けるかもしれないし、公共交通機関で行かなくてはならないかもしれない、という状況です。



ちなみに都立学校については、緊急事態宣言下の校外学習は原則中止か延期となっていますが、いくつかのガイドラインを満たせば、例外として認めるとなっています。その中で、「移動は徒歩かバス」となっていますので、もし「公共交通機関でしか行けない」となれば、都立学校は「参加出来ない」となります。


また、状況が諸々変わっていく中で、当初は江東区と渋谷区、新宿区を想定して、「区を跨いで移動する事はない」と発信をしていましたが、現在状況が変わり、江戸川区や八王子市、また隣接区に関しては「区を跨いで移動する」ケースが出てきています。


一部の学校とはいえ、八王子市や、長い時間の移動を要する事になる学校については再考して頂きたいですが、現状ではこの様になっています。

※ちなみに、教育庁は出来るだけ学校や自治体の意向に沿って会場選定を可能な限り調整させて頂く、としています。



【まとめ】

私としては、出来るだけ子ども達の活動に制限をかけるべきではないと思っています。そういう意味では、現状は近隣自治体のパラ学校連携観戦には賛成です。しかしこれは従来株が前提となっていますので、感染の中心がデルタ株に置き換わり、子ども達にも感染が拡がる可能性が出てきている中では、再考の余地はあると思います。


そういった中では、二学期がスタート出来るかどうかが大きな判断の分かれ目です。


どちらを取ってもリスクはあります。

そういう意味では私も日々悩みながら、様々なご意見も拝聴し、時に考えを改め、ここまできています。


ぜひ引き続き様々なご意見をお寄せ頂き、一緒に問題と向き合って頂けますと幸いです。


何卒よろしくお願いします。