厚生文教委員会、協議会の報告と感想(学生インターン) | 内山真吾のブログ

厚生文教委員会、協議会の報告と感想(学生インターン)

こんにちは。
インターン生の間瀬 琴美(中央大学1年生)です。

本日行われた厚生文教委員会・協議会における議題のうち、特に印象に残った2つの案件について報告させていただきます。

(1)年金積立金の運用に関する政府への意見書の採択

政府は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に対し、積立金の損失リスクが高まる方向へ見直しを求める閣議決定を行いました。
しかし一方で、安倍首相は昨日「想定の利益が出なければ支払いに影響するのは当然であり、給付に耐える状況にない場合は、給付で調整するしかない」と述べており、年金支給額の減額もありえることを明らかにしました。
今回の厚生文教委員会の中では、昭島市から政府に対し、年金積立金は専ら被保険者の利益のために、安全かつ確実な運用をするようにといった旨の意見書を提出するか否かの採決がとられましたが、結果は賛成少数で不採択となりました。
理由としては、景気は未だ良好とは言えず、年金積立金の運用も株価によって左右されるものであるが、運用については長期的に見なければならないこと。
また株価変動などがあったとしてもすぐに年金支給額に影響が出るわけではないこと、などが挙げられました。

(2)特別支援教室の開設について

昭島市では平成30年より、情緒障害などを持つ児童の教育体制を、現在の「通級指導学級体制」から「特別支援教室」に移行します。
現在、情緒障害等通級指導学級がない学校に通っている児童は別の学校まで通級しています。
しかし新体制の特別支援教室では、全ての小学校に特別支援教室を開設し、拠点校の教員が各小学校へ巡回して指導を行うという形になります。
これにより見込まれるメリットは大きく以下の五つが挙げられます。

・一人でも多くの情緒障害の児童が、特別な支援を受けやすい環境が整えられる
・保護者の送迎の負担を軽減できる
・在籍学級の時間割に応じて柔軟に対応できる
・在籍学級での授業の遅れに対する不安を軽減できる
・巡回指導教員が在籍学級担任へ具体的な支援を助言し、それに基づき在籍学級での環境を整えられる


今日、初めて厚生文教委員会・協議会を傍聴し、そして初めて知ることがたくさんありました。
まず、市から政府へ意見書を提出することがあるということを私は今まで知りませんでした。
市という小さな単位ではありますが、それを通して一人ひとりの国民の意見を政府へと届けることが出来るのだと実感することができました。
また、それぞれの議員や政党によって質疑の仕方が異っていたのも印象的でした。
しかし、妊娠や子育てに関する議題のときには、女性議員からの質問がほとんどであったのは少し残念に感じました。

学生インターン  間瀬 琴美(中央大学1年生)