一般会計決算賛成討論をさせて頂きました | 内山真吾のブログ

一般会計決算賛成討論をさせて頂きました

本日は、昭島市議会9月議会の最終日でした。

私は2年目の新人議員ながら、会派の先輩議員の方々のご厚情により、会派を代表して「平成23年度昭島市一般会計歳入歳出決算」に対する「賛成討論」をさせて頂きました。

会派5人の代表としての討論であること、また、市政全般にわたる問題や、財政の問題であることなど、一般質問や委員会とは勝手が違い大変でしたが、本当に勉強になりました。

いつも行っている一般質問や委員会での質問は、当然ではありますが、自分の専門分野や、自分で調べて質問している内容です。

しかし、会派の代表として討論を行うとなると自分の専門分野以外のところも多く、全くわかっていなければ言葉も弱くなりますし、文章をまとめられません。

先輩方には、前日、いや当日のギリギリまで様々にご指導頂き、本当に感謝です。


我々の会派では、決算に対して「賛成」ではありますが、手放しで「賛成」というのではないので、その微妙なニュアンスを的確に発信出来るように、様々な意見を交えて賛成討論をさせて頂きました。

以下、討論の概略です。

【評価できる点】
・大変厳しい財政状況の中でも、職員の方々の努力で、市民サービスの向上、行財政の健全化などをはかりながら、予算を当初計画に基づき執行されたこと。

・くじら祭りの予算を、復興支援フェスティバルへスライドさせ、岩泉町と連携を図り成功へと導いたこと。

・臨床発達心理士の巡廻相談の取り組みを始めたことに期待する。

・体験活動を重視した行事等への支援という事で、小学校5年生の移動教室に対し、1人1,000円の補助を行い、全ての学校で実施されたこと。

・各校の実情に合わせたスクールプラン21や学力向上推進プランの取り組みを評価。
また、体力調査でも多くの項目で都平均を上回ったこと。

・拝島駅南口周辺整備事業は大きく進捗し、これらの用地取得も進んでいる。
市や担当職員の努力を高く評価。

【対応、改善を求める点】
・職員のメンタルヘルスでの休職者が増加している。
市民サービスの低下も危惧されるので、人間関係を含む職場環境の改善されることを求める。

・23年度から新たにスタートした男女共同参画プランにおいて、積極的な活動に期待をする。

・23年度の原発事故に関する求償では、しっかりと東京電力へ請求していくこと。

・引き続き、様々な形での継続的な被災地支援を行うこと。

・自治基本条例制定に向けた市長の意気込みがトーンダウンしたこと。

・保健師の配置は、多摩地域の中でも昭島市は少なく、高齢化も進む中、成人担当の保健師がいないという事は問題。
国の1万人に1人の保健師を配置するという基準からも大幅にかい離しており、決算審査特別委員会の中での、今後の配置へ前向きと取れる答弁に期待。

・教育委員会の事務事業評価の中において、「体験活動のプログラムの中で自然体験活動や集団活動が不足している傾向がある」という課題を上げていながらも、「何を行うかではなく、宿泊行事を行うだけで、集団性が育まれている」といった答弁には、適切な課題認識がされているのか疑問を感じる。
今後補助金や宿泊日数の拡大、またプログラム内容の精査や先進事例の研究等を行い、いじめや学級崩壊、また中学校では不登校への処方箋になることを強く意識して進めて行くことを期待。

・H23、24年度の学力調査において、ほぼ全教科で、東京都平均、並びに全国平均を下回ったことは残念に感じる。
正答分布率が二極化していることや、正答率がゼロの割合も高いことからは、学力以外の側面も見て取れることが出来るので、教育推進計画においては、引き続き学力向上と併せて多角的な取り組みを行って頂きたい。

・拝島駅南口駅前交番の早急の移設。

・徳州会病院北の八高線ガードの拡幅。

・市道31号線八高線ガードから西側への西武線ガード間の歩道の設置。


また最後に、決算書、事務報告書の記載ミスがいくつも発覚した問題について、厳しく指摘し、根本的な原因究明、再発防止を強く求めました。

今回の決算に対する賛成討論をさせて頂けたことは、本当に勉強になりました。
今後の議会活動に活かして行きたいと思います。