小金井市ゴミ処理問題の真相は? | 内山真吾のブログ

小金井市ゴミ処理問題の真相は?

4/24の選挙で現職を破り、新小金井市長に就任した佐藤氏。

しかし就任早々、難しい局面に立たされているようです。

それは、ゴミ処理問題。

小金井市の可燃ごみ処理は、市内の焼却場が老朽化により廃止されたため、自前のごみ焼却場を持たず、2007年4月以降は周辺自治体と1年ごとに契約を結び、焼却してもらう綱渡り状態が続いています。

ちなみに、昨年度は多摩川衛生組合(稲城、狛江、府中、国立市)、昭島市、八王子市、日野市に処理をお願いしています。

ところが、この新市長は、選挙時に、この周辺自治体への委託費を、「ムダ使い」「ごみ処理4年間で20億円」などと選挙戦で主張し、2007年度以降の可燃ごみ処理費増を批判したとして、周辺自治体(昭島市も含む)は態度を硬化。

小金井市が排出する今年度分のごみ処理の委託先が、いまだに決まらない状況に陥っています。


しかし、この「無駄使い」発言、「真意は違う」という意見があるようです。

佐藤市長は、街頭演説の際には必ず、「お世話になっている自治体に対しては大変申し訳ない」として話をしていたそうです。

その上で、

「(周辺自治体への委託費を“ムダ使い”としたのではなく)ちゃんと前もって未来のごみ処理について計画してこなかった稲葉市政への批判であり、これはムダ使いではないか」

といった主旨の事を語り、

「一般市民はそう受け取っているのではないか」

という小金井市民の方からのご意見でした。


また、別の方は、

「なにもせずに広域支援に頼るほかないところまで追い込まれたのが前稲葉市政の最大の失政。
結果、広域支援は運搬費を始め、処理費用が毎年5億円も高くついた。
そのことを20億円のムダと言ったのだが、文脈を故意に捻じ曲げ、広域支援での処理そのものを“ムダ”と言ったと称して、佐藤市長を攻撃している」

と言っております。

もしこれが事実であれば、市議会の決議も単なる対立派の意見ということになってしまいます。

そして、

「稲葉前市長とつながりの深い周辺自治体の首長が、支持政党の違う佐藤市長に嫌がらせをして困らせている」

とか、

「新市長の出鼻を挫く狙いがあるのでは?」

といった意見も、にわかに信憑性が出てきます。


他市の問題ではありますが、ゴミの受け入れをしてきた昭島市の市議会議員としては、これは大きな違いです。

もし、現市長の認識が甘く、安直にゴミ委託に対して「ムダ」という発言をしたのなら、その市長に対しては毅然とした対応が必要かと思いますし、そうでないなら、引き続き昭島市としては可能な限りの支援、提案等をしていくべきだと思います。


引き続き、色々な方の意見をお聴きしたいと思います。