一般質問デビュー! | 内山真吾のブログ

一般質問デビュー!

昨日本会議にて、初の一般質問を行ってまいりましたニコニコ

内容は、「学校教育の諸問題について」と、「立川基地跡地について」でした。

初めての一般質問ということでもちろん緊張はしましたが、35名もの方々が傍聴に来ていただいた中、しっかりと落ち着いて、堂々とやれたかとは思います。

ただ、2回目以降の質問ではやはり経験値のなさから自分で納得のいく鋭い切り返しができなかったのが悔やまれます。

市側と無理に対立する気も、荒探しをする気もありませんが、やはり突っ込みべきところは突っ込むべきであり、「放課後子ども教室」と「イノシシ」の回答はなかなか納得出来るものではありませんでした。

なんとかこの経験を次に活かしていけるように、9月議会ではさらにしっかりと準備きをして臨みたいと思います。


さて、質問内容の全文は以下の通りですメモ

市側の回答は、また後日報告いたしますひらめき電球


『おはようございます。みらいネットワークの内山真吾です。議長のご指名をいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせて頂きます。
 初めての質問ということで、拙い点もあるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

まず、冒頭に、このたびの東日本大震災に被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げますとともに、犠牲になられた方々に心から哀悼の意を表したいと思います。
 この未曽有の国難を乗り切るためには、党派や世代を超えて、チームジャパンとして一致団結を
していかなくてはなりません。
 被災地への直接的な支援はもとより、一人ひとりが自分のフィールドで頑張る事が、被災地の、そしてこの日本の復興、復旧に向けての後押しにつながると思いますで、昭島市民の方々にご付託を頂いた市議会議員の一人として、大変僭越ではございますが、精一杯頑張っていきたいと決意を新たにしております。

さて、私からは「学校教育における諸問題について」と「立川基地跡地について」をお伺いしたいと思います。
 まず大綱1点目。「学校教育の諸問題について」です。

私はこれまで、「野外教育」という分野で活動をしてまいりました。
そして、主に学校教育の現場で、20,000人以上の子どもたちを対象に教育活動を行ってまいりました。
「野外教育」とは一般的には、野外での自然体験を伴う教育活動のことを指しますが、私はこれまで「協力」「助け合い」「チャレンジ」「達成感」「体験を通して成功、失敗から学ぶ」「自然環境の大切さ」などのキーワードとともに、青少年の健全育成、また、生きる力を育むことを目的としたプログラムを行ってまいりました。
毎年、学校現場で子どもたちを見て、さらに、教員からは現場の実態を直接聞いておりますと、近年急激に変化し、多様化してきている社会環境に、現在の学校教育では対応しきれていないと率直に感じます。
これまでの学校教育には、限界を感じずにはいられないのであります。

家庭・地域では教育力の不足などにより、基本的生活習慣のできていない子どもが増加してきました。
また、TVゲームやパソコン、携帯電話の普及などに伴い、面と向かった直接的な会話やコミュニケーションが希薄になってきました。Eメールや掲示板等のインターネットやTVゲームなどを介した間接的なコミュニケーションの割合が増えたことによって、広義な意味でのコミュニケーション能力が低下をしてきているという現状があります。
そういった、「(自分の考えを)話す」、「(人の話を)聞く」という基本的な能力の低下が、学級経営に影を落とし、教科の教育にも悪影響を及ぼし、結果、新たな要因による、いじめや不登校、学級崩壊、学力の低下を生み出していると考えられます。
教科書の内容やレベルを審査、また検討をすることも大変重要ではありますが、その内容をどのような手法で子どもに理解をさせるか、またそもそも授業を聞くだけの集中力を持った子どもを家庭で育てられていない以上、学校・行政でどのように対応していくかが、今後の課題であると思われます。

そこで、1点目の質問です。
現在全国的な学校教育の問題としましては、「学級崩壊」や「いじめ」、「不登校」などが挙げられますが、昭島市立の小・中学校の現状はどのようになっていますでしょうか?
また、その原因、解決方法をどのように分析しておりますでしょうか?ご答弁をお願いいたします。



3月の議会で木戸教育長が述べられておりました、「平成23年度における教育施策(しさく)推進の基本的な考え方について」の中では、小1プロブレムや中1ギャップへの対応として、中学1年生全員を対象とした教育相談を1学期の早期で実施することや、スクールソーシャルワーカーの増員、スクールカウンセラーの派遣、もくせい教育相談室への臨床心理士の配置など、教育相談体制の充実に努める、とありました。
これは大変重要なことであると思います。
しかし、これらはあくまで事後的な対処方法であり、教育の質や方法を変え、子どもたちの生きる力を育むことによって未然に防いでいくという事前の対処、これこそが本来の教育ではないでしょうか。
事前、事後の対処という両輪があってこそ、対応していけるのだと思っております。

そこで2点目の質問です。
「野外教育」というのは、もはや大学に研究室があるほどの専門的分野であり、現代の子どもたちが抱えている様々な問題を、子どもたち自ら解決していく、という点では、先ほど挙げました教育問題の大変有力な解決策の一つであると考えますが、今後市としまして、本格的に導入していくお考え、また導入していく可能性があるのでしょうか?ご答弁をお願いいたします。



ちなみに、学校・行政で出来ることとは、大きくわけて2つあると私は考えております。
1つ目は、先日小山議員の質問の中でもありました、教員の資質と指導力の向上であります。
答弁の中でもありました通り、初任者研修や教員研修の内容の充実をはかり、有意義なものにすることが重要だと思われます。学校教育・教員に求められるのは、もはや教科の教育のみではなく、人間教育者としての資質、指導力、知識であります。しかし、このすべてを教員個人で行うのは時間的にも、能力的にも限界があります。そこで教員には教科の教育の他に、クラスや個人の特徴、長短所を見抜き、その現状にあったプログラムをコーディネート出来る能力を育成し、行政としては、そこに多くの有効的な選択肢(プログラム)を用意することにより、教員に過度の負担をかけずに、多様化した問題に対応していくことが必要だと思われます。

2つ目は、その子どもたちに対する教育プログラムの提供であります。通常授業からの取り組みに加え、宿泊学習(移動教室等)で集中的に行うことがより効果的であると思われます。現在行われている運動会や文化祭などの学校行事を、ただ漫然と行うのではなく、1年間、もしくは3年間、6年間、9年間の流れの中でどのような教育的意義、効果を見出して行うことが出来るのかをしっかりと考えて教員が子どもたちを段階的にすることが出来れば、教育効果の違いは明確に出てくると思われます。
なお、三鷹市の6年生が3泊4日で行っている自然教室では、プログラム立案から野外教育の専門家と組み立てており、学級経営の大幅な改善や、同市の小中一貫校構想の大きな一助となっております。
そこで3点目の質問ですが、1年目~11年目までの教員を対象とした教員の研修内容についてお伺いいたします。具体的にどのような目的の研修で、具体的にどのようなことをするのでしょうか?
答弁をお願いいたします。



なお、学力の低下だけが昨今の教育問題ではありません。総合的に捉え、生きる力を育み、潤いのある人間関係を構築できる能力を育ててこそ、初めて効率的な学力の向上にもつながり、かつ、未来の幸せな地域社会を作ることにつながるのではないでしょうか。

続きまして、「武蔵野小学校の耐震工事に伴う放課後子ども教室の一時閉鎖について」質問をさせて頂きます。
武蔵野小学校では、耐震工事のため6月、今週より「放課後子ども教室」が一時中止されることになりました。
工事の終わり、だいたい3月までの9カ月の間、中止であると伺っております。
そこで4点目の質問ですが、武蔵野小学校の「放課後子ども教室」には現在何名の児童が通っているのでしょうか?また、その子どもたちは今どうしているのでしょうか?
親御さんや子どもたちの事を考えますと、半年以上もの間、「放課後子ども教室」がなくなるというのは大変なことだと思っております。
市として代替のものを用意しているのでしょうか?市としての見解をお聞かせいただきたいと思います。ご答弁をお願い致します。


さて、続きまして、大綱2点目、「立川基地跡地について」質問をさせていただきたいと思います。
立川基地跡地は、幸か不幸か、何十年も放置されてきた結果、緑豊かな場所となり、豊かな生態系を育んでおり、希少種であるオオタカまで生息しております。
そんな立川基地跡地ですが、平成21年10月にはイノシシが深夜に市民の乗用車にぶつかってきたことがあったそうです。
私は立川基地跡地周辺で生まれ育ち、キジを見た事は何度となくありましたが、イノシシは見たことも聞いたこともなく大変驚きました。
しかし、平成20年に東京都が行った環境アセスメントでは発見されていないことから、このイノシシは環境アセスメントの調査後、どこからともなくやってきたということになります。
当然、体の大きなイノシシですから、「地域住民の安全のため」ということで、昭島市が許可をして、猟友会が入り、オオタカが生息しているにもかかわらずビーグル犬まで放って大捕り物を行った結果、平成22年5月にはイノシシ1頭を捕獲。しかし、翌月にはあきしま相互病院の周辺で新たに2頭目撃されたとのことですから、最低でも3頭以上はいたということになります。

しかし、ここからが不可思議なんです。
危険なイノシシを1頭捕獲し、さらに2頭いるということがわかったにも関わらず、財務省は地域住民から「ビーグル犬を放っての捕獲作戦ではオオタカに影響が出るので止めてほしい」との抗議を受けて、翌月の6月にはイノシシの捕獲を止めると判断しております。
「地域住民の安全のため」であるならば、また、「オオタカには影響がない」というのであれば、続けるべきではなかったのでしょうか?
また、最大の謎は、捕獲し損ねた2頭のイノシシはいったいどこへ消えてしまったのか、ということです。
先ほども申し上げましたが、市民の安全を守るために、ビーグル犬を放ち、オオタカを無視してまで行った大捕り物です。
立川基地跡地は国の所有ですが、目撃されたとされているのはいずれも基地跡地の網の外の昭島市内であり、市民の安全を守るという意味では、うやむやに出来る問題ではないと思っております。
それではここで質問です。
1点目、イノシシはどこから立川基地跡地の敷地内にきて、どこから敷地内に入り、現在どこにいるのでしょうか?
立川基地跡地は、ご存じの通り、東の昭和記念公園を除けば、周辺は市街地であります。
また、昭和記念公園のさらに東側も市街地であります。
いくらイノシシが夜行性とはいえ、疥癬(かいせん)にかかっているイノシシなどは日中も活発的に動くといわれており、市民の安全を守る観点からは、市としては把握しておかなくてはならない点であると考えますがいかがでしょうか?


2点目、もし、市として把握をしてない場合、これは市民の安全を守るという意味では不完全と言わざるを得ません。立川基地跡地内も含めて周辺調査を実施し、そもそもイノシシがいたのかどうかも含めて、実情把握に努める事が急務であると考えますが、いかがでしょうか?


3点目、市としてはイノシシがいることはいつ把握されたのでしょうか?

また、平成21年10月にイノシシが一般乗用車にぶつかった後、周辺にお住まいの方々には、警報等の周知はされたのでしょうか?
タヌキやキツネならいざ知らず、あれだけ身体の大きいイノシシです。夜行性とはいえ、昼間に全く動かないというわけではなく、実際車にぶつかっているというお話ですから、本当にイノシシがいるのであれば、特にお子さんなどには危険極まりない状況で、周辺住民の方々への周知徹底、また安全管理は必然かと思うのですがいかがでしょうか?


私の質問は以上であります。明快なご答弁よろしくお願いします。』