リーダーシップとサポーターシップ | 内山真吾のブログ

リーダーシップとサポーターシップ

こんばんは。

私が専門としている「野外教育」の中に、「冒険教育」という分野があります。

その「冒険教育」のプログラムの一つに、「チームビルディング」のプログラムがあり、その中の要素として「リーダーシップ」というのがあります。

このリーダーシップ、実はその一部しか理解されていない事が多いんです。

チームにはリーダーシップが必要なのは言うまでもありませんが、そのリーダーシップとは一人だけのものではありません。
リーダーシップの中にはサポーターシップという要素があり、トップとしてチームを引っ張っていくリーダーシップもあれば、周りから支えてながら(サポートしながら)、チームを引っ張っていくサポーターシップも、実はリーダーシップの一つなんです。

ですので、チーム全員が自らの立場やタイプに合わせた様々な形の「リーダーシップ(サポーターシップ)」をとっていくと、チームのパフォーマンスは飛躍的に上がる事になります。
まぁ良く考えれば当然ですよね。

一方、一人のリーダーシップだけに頼っているチームは、相当優秀なリーダーでなければ機能しないのです。



さて、本題。
菅総理のリーダーシップが問われていました。
いや、総理たるもの、就任した時からリーダーとしての資質が問われていくものです。
それでは、この数代の総理のリーダーシップはどうだったでしょう?


また、周囲のサポーターシップはどうだったでしょう?


閣僚は?
与党は?
野党は?
メディアは?
国民は?



「総理なんて誰がなっても同じ」と言われるのは、「一人で引っ張っていけるような、強烈なリーダーシップを持った政治家がいない」というのと同じように、「サポーターシップというリーダーシップを発揮する周囲がいない」というのも大きな原因ではないでしょうか?

そう考えると、この3カ月弱の間、チームJapanとして各々がリーダーシップを発揮していたとはとても考えにくいのではないかと思います。

菅総理は8月までには退陣するとの見通しが今朝の新聞各紙一面で報じられました。

しかし、まずは周りが変わらなくては、きっと総理なんて誰がなっても、どこがやっても結果は同じです。

次の総理に誰がなるか、気になるところではありますが、周りの動きがそれ以上に大事になっていくと思います。