レイテ沖海戦の体験談(海軍中尉加藤昇さん) | 先人のお話

先人のお話

私が聞いた昭和史、戦争体験談をお伝えします。

 平成27年8月15日京都護国神社にて「元海軍中尉 加藤昇さん」の貴重な戦争体験談を聞いてきま
した。

 
今回は史上最大の海戦といわれるほど大規模な海戦レイテ沖海戦に参戦した非常に貴重なお話です。
 昭和19年10月23日~25日の出来事です。
 






 加藤氏いわく

・軍医より「搭乗員には特別元気がでるよう貴重な注射をする。」そう言われヒロポン(覚せい剤)
を皮下注射された、もともと対戦前に心が燃えている中、さらに体が沸騰した

・水上偵察機で何度も出撃するも敵部隊の発見、遭遇には至らず帰還するたびに上官から罵声を浴びせられ毎晩やけ酒をした

・しかし皮肉な事に、偵察機で敵部隊と遭遇したものは撃墜されたものが多く、敵部隊を発見しなかった事が存命につながった


との内容でした。

 この後に加藤さんの乗艦した船が撃沈され、なんとか救助され九死に一生を得たわけですが、今回はそのお話はお聞きする事はありませんでした。

 しかし昭和19年の海戦「レイテ沖海戦」これを平成27年の時代に体験談を直接お聞きできる事はとても貴重であったと思います。