経営学の勉強(非常に初歩的な新書本とか)をしていると
「経営理念が大事です」
というふうに書いてあることが多いです.
(実際に多いかどうかはわからないが,僕が読んだ本では全てそうでした.また,そのようなことがまことしやかに経営コンサルさんが唱えられています)

実際に社会に出たことはないですし,会社を経営したこともないですが,昔は本当にそうかな?と疑問に思っていました.高い金をかけて経営理念を策定するのはなぜだろうか,と.

初歩的なものを含め,戦略論の教科書には
経営理念を作りこむことで,企業外へのPRと企業内に対しての仕事の目的と意義の共有を同時に達成できる
というように書いてあった気がします(うろ覚え)


これが本当に正しいか,また,正しいとしても莫大なコストをかけるに値することかというのはよくわかりません.
よくわかりませんが,バーニーの戦略論の本によると,
経営理念=ミッション
if 全ての企業行動の根底にある考え=ミッション
ミッション=ビジョン
であるとし,ビジョンを持った企業,ビジョナリーカンパニーは長期的な収益性が極めて高いそうです.


大学3年の11月ごろ,自分の卒業論文計画案を作っているときに,経営理念を数値化し,その数値が高い企業は長期的な収益性が高いということを実証しようかと思ったことがありました.実現可能性の低さにより断念しましたが,面白い研究になりそうな気もします.


戦略論の論理によると,ビジョンは従業員に仕事の目的と意義を与え,従業員のモチベーションを増加させ,企業の生産性を高める,よってビジョンを持つ企業は長期的な収益性が高くなる,ということになります.

実際にそうだとすると,経営理念は確かに重要なものです.さらに,ただ理念があるだけではだめで,その理念に,全ての企業行動の中心的な役割を果たさせる必要があり,それが社内に浸透しなければならない.

ということは,わかりやすくなければならないし,実際に利用されるものでなければならない.だから金がかかるのでしょうか.

ただ,上の論理で行くと,社長の目が届かなくなるくらいの従業員規模を持った企業にのみ,経営理念は大事になるような気もします.もちろん,将来 的に大きな収益をあげたいから,創業時から経営理念を作りこんでおくっていう考え方もあるでしょうけど,創業当初はそれほど重要ではないのでしょうか?


ちょっと話がずれますが,僕は社長にはなりたくありません.ただ,是が非でも成し遂げたいことがあるので,将来独立するはずです.そのとき用に,経営理念はばっちり用意できていますが,明文化する上で大きな困難を伴うのかもしれません.

僕がやりたいことをやっている人たちが一組だけいて,HPを見てみたのですが,糞でしたね.理念がありませんでした.創業メンバーの間で
「あれ?これ需要あるんじゃねーの?このコンテンツ作れば人集まるよね?人集められれば金になるんじゃねーの?」
という会話がなされたようなHPで,吐き気をもよおしました.システムだけは作ってあるので,細々と継続されているようですが,大きくはならないと思います.
そもそも,こいつらには理念,ミッション,ビジョンといった概念がなく,金になるからやっている感が丸出しです.

成長ステージでいうと,彼らはスタートアップ期にある企業です.彼らは理念を持っていません.従業員が少なければ,経営理念は必要不可欠なものではないという僕の疑問は彼らのおかげで解決しました.

やっぱり創業当初,あるいは創業前から,経営理念は持っていなければいけないでしょう.なぜなら,その企業が長期的に成功するか否かは,そこで働 く人の生産性にかかっており,「そこで働く人」というのは,創業当初においては社長を含めた創業メンバーのみであるため,そこで働く人=創業メンバーの生 産性は,やっぱり経営理念に左右されるからです.

論理の飛躍がありますかね.
インセンティブがないと人間って言う生き物はがんばれないと思います.「これを絶対成し遂げてやるぞ」という強い想いがインセンティブとなり,そ のインセンティブが創業メンバーの生産性をあげ,企業を大きくする.その「想い」こそが経営理念であり,経営理念不在の企業は高い生産性を発揮することは 不可能なわけです,というかそうであって欲しい.


『結論』

企業経営においては,どのステージであろうとも,経営理念が重要である.そして,企業が大きくなればなるほど,経営理念をわかりやすく明文化することが必要になる,かもしれない.


まぁ実証してみないとわかりませんね.僕の場合サンプルサイズ1ですし(笑)