映画にもいろいろジャンルはあると思うんですけど
分類の仕方って「恋愛」とか「友情」とか「アクション」とかそんな感じですよね.
僕は一つのジャンルとして「ナルシスト」ってのを作ってほしいなと思います.

田波涼子/西島秀俊/雨よりせつなく
¥3,990
アサヒレコード

これは「THE ナルシスト向け」といっても過言ではないような映画です.
終始ローテンションで進んでいき,セリフも少なければ,笑えるとこなんて望むべくもありません.
ナルシストでなければ開始30分で寝てしまうと思います.

ただ,僕は生粋のナルシストなわけで,冒頭でやられました.
電気を付けてない夜の一室で,彼氏と電話している主人公.
「結婚しようか」
「…いいよ」

これです,これなんです.
僕が求めていたナルシストな風景ってこれなんです.
監督さんはよくわかってらっしゃる,ナルシストのツボってもんをよくわかってらっしゃる.

冒頭のこのシーンが僕の中で最強ではありますが
台詞のはしばしに監督のナルシスト語がでてきます.
「私のこと…好きだった?」
とかね.たまんないですよね.
昔付き合ってた彼女も同じようなことを言ってましたけど
もっと直接的で,僕の中のナルシストをくすぐってはくれませんでした.
いや,これは僕が悪いんですけどね.

映画のジャンルに「ナルシスト」を加えるとしたら
ぜひこの映画を加えてほしいです.
ナルシストの,ナルシストによる,ナルシストのための映画です.
「雨よりせつなく」