なぜ、ここまで健康について考え、
こうまでして身を守らないといけないのか。
まぁ理由はなんであれ、そうする方を選んでいる。
いまさら恐くてそうでない方を選べなくなっている。
そうしないとたぶん体がもたないんじゃないかという怖さもある。
日本では、かつて飽食の時代といわれた時代があった。
世界中からいろんな食べ物を買いあさって、
昔のひとより美味しいものをたくさん食べているらしかった。
いつも、なんか騙されてる感じ、というか強い違和感があった。
ほんとうは昔の人のほうが美味しいものを食べてたんじゃないか?
これって飽食なのか?・・・
いまは分かる。
やはり違和感は正しかった。
イミテーションと工業製品、嘘っぱち。
そんな「食品」があふれていた。
考えることになったきっかけは
未来少年コナンに出てきたプラスチックパン、
最初に疑問をもったのは醤油、
最初に衝撃を受けたのは豆腐、だったかな。
大量の「醤油」が出回って
昔より安く簡単に手に入るようになったという。
でも待てよ、それってほんとうに「醤油」なのか?
ってなことを考えてはいたけれど、
悲しいかな、当分は「これが醤油」ってのには出会えなかった。
もちろん、スーパーの棚に並んでる商品ひとつの後ろには
たくさんの人の生活がかかってるというのは分かってる。
できのいい工業製品には見える。
しかし、「食品」ではあるにしても、
僕にとってはもはや食べ物ではない。
スーパーなんかで「食品」を買うとき、
リスクについて考える人は増えたと思う。
食品添加物、残留薬品、農薬、遺伝子組替え、・・・
そういう目で「食品」を見たとき、
選べる選択肢はとても少ない。
もちろん社会で圧倒的に強いのはお金。
でも選ばないでいると、そのうち選べなくなるのは面白い。
余談だけど、
どこかの国は、実験場としてはいい条件が揃ってる。
海に囲まれ、
消費者に情報は届かない、
惰性、無関心、思考停止、無力感。
いまの世は、草枕の頃よりも住みにくいのか、さして変わらないのか。
そんなことはどうでもいいか。
自分がなにを選ぶか選ばないか。
それしかないんだから。