阪神競馬場の芝コースに登場した、ヴァーミリアンは、「パカッ、パカッ、パカッ、パカッ。」と最後のキャンターをした後、パカパカと歩めながら、引き上げていきました。
馬主のサンデーレーシングがあいさつの後、管理調教師の石坂正氏(栗東)が、最後の走りをみると、感極まりないほどの活躍をしてくれたと、ヴァーミリアンの活躍を称えたのです。
引退式を終え、出張厩舎に戻って、休養をした、ヴァーミリアンは、馬運車に乗り、一旦・栗東トレーニングセンターに戻った後、山元トレーニングセンター経由で、繋養先の社台スタリオンステーション・早来に、種牡馬として繋養生活に向けて出発しました。
エルコンドルパサーを父に、スカーレットレディーを母に持つ、ヴァーミリアンは、翌日の12月19日付けで、競走馬登録を抹消されました。
砂の絶対王者・ヴァーミリアン(11・最終章)へ続く。