砂の絶対王者・ヴァーミリアン(7) | Rosen Konig ローゼンケーニッヒ

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ブログタイトルは、シンボリクリスエスと、ローズバドの仔である、サラブレッドのローゼンケーニッヒ(ドイツ語で、薔薇(バラ)の王という意味・牡・毛色・黒鹿毛)に由来しています。

栗東トレーニングセンターの石坂正厩舎、ここに、ヴァーミリアンが長く入厩していました。


「ヒュヒュヒュヒュ~ン!」


ヴァーミリアンは、大きい雄たけびで、いななき、過ごしていました。



調教の時間になると、ヴァーミリアンは、調教助手が乗り込み、パカパカと歩めていました。



キャンターに入ると、ヴァーミリアンは、パカッ、パカッ、パカッ、パカッ、と走りだしては、調教されていました。



朝の餌やりが始まると、ヴァーミリアンは、飼葉桶に、飼葉を入れては、食んでいました。


「ウーーーー!」

「ボト、ボト、ボト ボト、ボト。」


ヴァーミリアンは、大きなうんこを落としては、体を整えて、レースに備えての休養をしていました。


月曜日の、栗東トレセン、石坂正厩舎も、休日になり、調教師以下スタッフも、一部を除き、休んでいます。


ヴァーミリアンは、エルコンドルパサーを父に、スカーレットレディーを母に持つ、黒鹿毛の男馬で、朱色という意味のイギリス語に由来する、きれいでたくましい体を持つ馬です。


シャワーを浴びていると、大きい雄たけびを鳴らし始めました。


「ヒュヒュヒュヒュ~ン!」


ヴァーミリアンの雄たけびです。


2歳の時に、競走馬デビューを果たして以来、19戦5勝を中央競馬で挙げ、13戦10勝を、地方交流競走で挙げた、ヴァーミリアン、最初は、芝でデビューし、後にダートコースに変更して、今年の12月8日現役を引退するまで、競走馬として活躍した、ヴァーミリアンの功績は大きいのです。


「ブルルルルルルル!」


ヴァーミリアンは、鼻息を鳴らしては、生まれ故郷・北海道の雄大な大地を想い出しては、見つめていました。


厩舎に夜の暗さが来て、明りを付け始めました。


水やりの時間になり、ヴァーミリアンなどの競走馬たちが、一斉に飲み始めました。


「ゴク、ゴク、ゴク」


ヴァーミリアンは、美味しい水を飲んでいました。


おちんちんが、長く伸びて来て、放尿が始まったのです。


「バシャーーーーーー!」


ヴァーミリアンは、いいおしっこを出して、体を整えていました。



ヴァーミリアンは、ごろんと横になり、眠りにつきました。


こうして、ヴァーミリアンの、月曜日の休日の一日が終わりに着いたのです。


ヴァーミリアンも、すやすやと眠りながら、北海道の夢を見ていました。


エルコンドルパサーを父に、スカーレットレディーを母にもつ、美しくきれいな黒鹿毛の馬、朱色という意味の、イギリス語に由来する、大きく、優しい、男馬、それが、ヴァーミリアンです。


「ヒュヒュヒュヒュ~ン、ブルルルルルルル!」


砂の絶対王者・ヴァーミリアン(8)へ続く。