若いころ、アルファとジタンというコリー犬を飼っていました。
「ミケと茶トラ？」
いやいや、猫じゃないし
毛色はアルファがトライ、ジタンがセーブルっていうのな。
ちょっと犬の話が長くなるから、あっちでテレビ見てなさい。
アルファ
ジタン
「名犬ラッシー」ってドラマを知ってます？
歳がバレちゃうかな。
今ではあまり見かけなくなったコリーですが、
当時、血統のよい仔犬をブリーダーさんに世話していただいた。
J.C.C.：ジャパン・コリー・クラブ主催のコンテスト、
関西、北陸、東海を中心に車で出かけ、
アルファはチャンピオンクラス、
ジタンはグランドチャンピオンクラスに。
「むかしばなし？猫、出てこないの？」
テレビ見ないの？
じゃあ、もうちょっと辛抱してね。
２頭のコリーには愛情と熱意を注いで育て、
とても賢く、性格も良い子たちでした。
大型犬の育て方、しつけ方、コンテスト用のポージング、色々勉強したし、
犬の忠誠心、家族との関係性を学んだ。
正しく築いた信頼関係の、そのきずなの深さ、
犬にまさるもの、ないんじゃないかな？
犬のいたらぬところは己がいたらなさ、であることも。
『神は犬という最高のパートナーを人に与えた』
犬の喜びや悲しみ、犬の心は犬から教わったし、
お別れのときには、魂の存在まで教えてくれた…
ペット全般についても多少わかってるつもりになっていたな。
ところが猫には、そんな知識も価値観もなーんも通用しない！
知れば知るほど、犬と猫は別物。
犬のようには賢くないけど、それは猫を測る物差しじゃない。
犬からの切ないほどの飼い主への思いも、
猫じゃ矢印の方向が逆。
猫に価値観どころか人生観まで変えられた。
『神は最高の保護者を猫に与えたもうた』かな。